カネヒキリ、まさに不死鳥、やっぱりお前がチャンピオンだ!

 ……と、昨日の川崎記念及川サトルが実況したかどうか知らない。というか、及川サトルがレースを実況したかどうかも知らないのは、イヤホンでこっそり音声を聞こうとしたら(仕事中なので)、ポチャンとコーヒーの中に落としてしまい、ミュートで見ることになったから。まあ、ともかく、無音のネット中継でもカネヒキリは立派だった。

ヴァーミリアン川崎記念を勝ったときも嬉しかったが、カネヒキリでも勝てて嬉しいね。2頭のタイプは違うけど、今はカネヒキリが真のチャンピオンだよ!

http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=34101&category=B

 と、ルメールも言ってる。真のチャンピオンが大きな怪我、長い離脱から復活することはうれしい。その逆の例をいくつも見てきただけにだ。そういう馬は、なんとなく復帰後の冴えなさばかり印象に残ってしまう。その点、カネヒキリはすごい、としか言えん。JCD東京大賞典川崎記念のブッコ抜き。フェブラリーステークスに出るのかどうか知らないが、まあともかくこの連勝だけでもお見事。
 しかしまあ、東京大賞典でのカネヒキリはすごかった。

しかし、パドックででたらめによく見えたのがカネヒキリ

http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20081229

 筋肉が盛り上がり、血管が浮き上がり、あたりを睥睨するように、重戦車の大将のように。ちょうど前を歩いていたのが、芝馬のグッドルッキンホースみたいなサクセスブロッケンだけに、その質感はきわだったものだった。
 ただしかし、四年前の自分はこんな風に書いている。

 レースコースで大外を回るのはロスだが、パドックで大外を回る馬は悪くない。カネヒキリは重戦車タイプではなく、スマートなダートホース。ゴールドアリュールにたとえる人がいるのも肯ける。それがパドックせましと大外を闊歩する。レース前から王様気分のよう。

http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20050714#p1

 当時はこんな印象だった。馬体重が20kgくらい増えているというのもあるだろうが、当時ですら500kg超級。王様気分に見える威圧感は一緒だろうか。熱砂には戦車がよく似合う。
 戦車……、おまえはどうしているんだ。あのとき、カネヒキリと戦えず、運命がするりと逃げていった、おまえは。カネヒキリは間に合った。おまえもまだ間に合うんじゃないのか?