はじめてちょっと遠くへ

 天候不良により一週間延期した、ちょっと遠くへ。片道20kmの道のりである。そこらあたりをぐるぐる回って1日10kmというあたりが最大航続距離であった自分にとって、これはちょっと大事だ。準備万端、気合いを入れてのぞんだ
 ペース配分が重要だ。あまり頑張りすぎず、適度に力を抜き、ときどきあえて停まって道を確認し、水分を補給し、強風に注意しながら1m1m進んで行くのだ。途中で無理だと思ったら引き返せばいいのだ。そういう慎重さが求められるのだ。
 ……のだけれど、片道11kmとちょっとで目的地に到着してしまった。話が違う。これはどういうことか。考えられることは二つだ。一つは、自分が小学生程度の地図の読み方をわかっていないということ。もう一つは、「片道10km、往復で20km」の要素がどこかで抜け落ちて、「片道20km」ということになってしまったということ。自分としては、できれば後者を取りたいが、クソマヌケであることについてはほとんど大差ない。しかしまあ、ひょっとしたら、電車+徒歩で行くよりも早いか? などというくらいのものであって、これは驚きだ。
 して、10km行った先の家でごろごろ寝っ転がってバガボンド読んだり(最近の展開は禅臭つよくて好き)、飯食ったり、マリオカートwiiやったり(スーファミ版以来。とりあえず、最初のコーナーでハンドル切るかわりに十字ボタン押してしまって曲がりきれない、ということは、みなさんあるんじゃあないでしょうか)、ホームセンターで買い物したりして、それでもって、帰路につく。せっかくなので、帰路は別のルートを選択。少し遠回りになるかもしれない。だんだん日が落ちていく時間帯、未知の道、気をつけていかねばならん。
 ……のだけれど、往路よりも早く着いてしまった。まだライトいらないくらい(当然早めに点灯したぜ)。まあ、しかし、最後の方は疲れた。向かい風きつい! ということもあるが、やっぱりだんだん漕げなくなってくる。「もうちょっとギア軽くした方がいいのか?」とか「あえて一漕ぎで大きく進んだ方が楽かも?」とか、ともかく無用なギアチェンジが多くなった。苦しくなった馬が手前を変えようとするのに似ているのかどうか。

この日あったこと

 帰り道の16号。少し前に自転車発見。ヘルメットにそれらしいウェア。タイヤも自分のより細く見える。信号待ちで追いつく。えらい向かい風で、平地なのに坂路みたいな状況だったので、「この人の真後ろを走れば風よけになるかも?」などと思うも、そもそもついていけるはずもないし、もしついていけても真後ろを走るのは失礼と思う。……などと脳内で展開していて信号は青に。カチリと音をさせて発進する前の人。「これがビンディング・ペダルというやつか!」と思っていて10数メートルくらいか、いきなり前の人のダウンチューブのところから、バサッと丸めた紙の束みたいなものが落ちる。距離に余裕があったので、避けられたが、ちょっと驚く。信号待ちのときも見えていて、「地図かなにかかな?」とか思っていたのだった。前の人はすぐ脇に寄って自転車を停めようとしていた。そのあとは見ていない。
 

今後の課題

 風に対する対応。これはびっくりした。原付や車でも感じたことがあるが、それどころではなく持って行かれる感じ。あんまりもこもこはしていないが、いちおうはもこもこしているダウンジャケットなどもいけなかったか。なんかこう、風を受け流すようなウェアが必要なのか(ものに頼ろうとしないこと)。
 ウェアといえば、アンダーウェアもどうしたものか。土木作業用≒スポーツ用(?)のよく伸びるやつを一番下に来て、その上にユニクロヒートテック長袖、フリース……という順だったのだけれど、これでよいのか。走ってるうちは感じないが、到着してみれば、ヒートテック長袖がけっこう汗で濡れていて、一番下のも濡れている(それを感じさせないのが、そういう素材なのだろう)。まあ、一番下にこういうのを着ておけば、不快感はないのか。でも、着替えは必要かもしれない(結局ホームセンターで499円の新しいシャツ一枚買った。アンダーウェアは水で洗って干しておいた)。

この日の事故

 事故というほどではないが、帰り道の最後の最後のいつもの道、曲がって上り坂というところ、自転車を倒しすぎたのか、左ペダルが地面に接触して、その反動が右肩にきた。今でもちょっと痛い。これは折りたたみ自転車でもやったことあったっけ。自転車を倒しすぎない、あるいは、コーナリング(なんてたいそうなものではないが)時のペダル位置に注意する、あたりが対策だろうか。後者はちょっと難しそう。

数字

 Dst 30.28km/Av20.9/Tm1:26'47(今朝の通勤+3km含む。しかし、平均速度は思ったより伸びないな)

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