我が身に灰の降る朝

(←他のシールは全部はがしてきれいにしたけど、「株式会社ジャイアント」のカタカナ表記が好もしいので、これは残している)
 今朝、自転車カバーのすこしずれてしまったところに、白い粉の覆うのを見た。太陽の白い粉が降ってきたのか、シャラララ、ピッピ。と、朝からゆらゆら帝国気味になってしまう。
 が、買ったばかりの大切な自転車が汚れてしまったではないか(……だったら、ダイソーで買ったよれよれの自転車カバーで満足しないように)。これはなにかの嫌がらせか。と、あたりの自転車、原付を見るに、どうもまわりも粉っぽくなっている。いったいなんだ? 工事か? しかし、日曜の深夜から今朝にかけてなんの工事を? うーん、なんだろう。
 と、そこで俺の脳裡に一つの言葉がポーンっと思い浮かんだ。「越境汚染」。最近どっかのニュースで見たぞ。中国とかの方から、黄砂とか、そういうのが日本に降り注いでいるということではないか。なんと、こんな横浜市中区……まで降り注ぐか、黄砂。そのうち、みんなマスク無しでは生活できなくなるんじゃあないのか? あれ、でもそれ21世紀っぽくね? 白いガーゼのじゃなくて、サイバーパンクっぽくさ。みんなダースベイダーとか、卍丸先輩みてえになってさ。
 ……と、妄想をぱんぱんにふくらませながら、会社に来てみれば、自動車通勤の人曰く、「すごいね火山灰、車が白くなってたよ」だと。ポーン。

気象庁は2日、群馬・長野県境の浅間山の噴火で長野県軽井沢町のほか、東京都千代田区、同福生市、同府中市、同昭島市、同立川市横浜市など関東地方南部でも降灰が確認されたと発表した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090202-00000005-yom-soci

 いや、火山噴火、知らないわけではなかった。今朝一番に知ったこと、といってもよい。ケータイの目覚ましアラーム鳴って開いて待ち受け画面の一行ニュース、「……噴火……」の文字が流れて気になってアクセス、浅間山噴火。これは一大事に違いないと、跳ね起きてテレビのスイッチ入れれば、各ワイドショー軒並み若麒麟大麻問題。そんな経過があったのだ。
 うーん、火山のリアリティというもの。自然のリアリティというもの。正直言って、自分の想像力のなさに愕然とするところもあるが、しかし、火山灰と日ごろそれほど縁のあるわけでもなく。これがまたフランス革命反革命?)の引き金になったりするんだろうか?
 そういえば昔、鎌倉に住んでいた子供のころ。伊豆大島の噴火があって、片瀬の高台の上から、はるか海の向こうでちろちろ光る、赤い炎を見た覚えがある。あのときにも火山灰は降ってきたのかどうか、よく覚えていない。