昨夜、TBSのWBC再放送を見ながら、ふと部屋の片隅に転がっていたプロ野球メンバー表に目が行く。2000年のものだ。掲載されている成績は1999のものだ。ほぼ10年前といっていいだろう。表紙に上原と松坂。もし、このときにWBCがあり、日本代表が組まれていたら……。
そんなふうに思った俺は、手書きで成績をひろいはじめた。遠い昔、ファミスタの攻略本を見ながら、「ぼくのかんがえた最強チーム」を作る心持ちで、安いワインの酔いも手伝って。せっかくなので、さらす。俺はそれほどプロ野球に深く精通しているわけではないので、「サードいねえじゃん」、「レフトどうすんの?」、「こいつ、1999年は突発的に活躍しただけで、2000年はだめだった」とか言われても、しーらない。あと、数字も手書きでメモったものを、いま打っただけなのでご容赦。
投手
- 上原浩治(巨)20-4-0-2.09
- 松坂大輔(西)16-5-0-2.60
- 西口文也(西)14-10-0-3.41
- 黒木知宏(ロ)14-10-0-2.50
- 斎藤隆 (横)14-3-0-3.95
- 伊藤智仁(ヤ)8-3-0-2.28
- 石井一久(ヤ)8-6-0-4.80
- 野口茂樹(中)19-7-0-2.65
- 川村丈夫(横)17-6-0-3.00
- 篠原貴行(ダ)14-1-0-1.25
- 岩瀬仁紀(中)10-2-1-1.57
- 高津臣吾(ヤ)1-1-30-2.18
- 佐々木主浩(シ)1-1-19-1.93
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→上原、松坂のデビュー翌年。松坂はもう入っていいはず。伊藤智仁の高速スライダーは、世界中の誰だって打てねえよ、という思い。神がかっていた篠原、投球フォームの好きな川村あたりにも期待したい。岩瀬、高津、佐々木とくれば、押さえも万全じゃねえのって。カープファンとして、佐々岡はちょっと勝負弱そうなイメージがあって。
捕手
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- 伊東勤 (西).287-3-24
→捕手はやはり古田の時代と。ベテラン伊東あたりおもしろいような気もするが、バットで期待できるぶん、城島、谷繁か?
内野手
- 小笠原道大(公).285-25-83
- 小坂誠 (ロ).280-3-40
- 松井稼頭央(西).330-15-67
- 中村紀洋 (近).261-31-95
- 仁志敏久 (巨).298-9-42
- 石井琢朗 (横).292-8-58
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→守備位置については勘弁。小笠原は「松坂キラー」として名前を売り始めたところ。松井稼頭央も、今回選ばれていた可能性もあったか。ノリさんは、なんというか、あんまり日本人大砲がいないというか。
外野手
- 松井秀喜(巨).304-42-95
- イチロー(オ).343-21-68
- 緒方孝市(広).305-36-69
- 高橋由伸(巨).315-34-98
- 新庄剛志(阪).255-14-58
- 前田智徳(広).301-12-65
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→外野は激戦区。イチローはここまで6年連続首位打者。ゴジラ松井も日本の四番といえる時期。緒方も打撃面ではキャリア・ハイのころ。前田は個人的趣味としかいえない。新庄は、いたほうが面白そうなので。
過去へ未来へWBCの夢
というぐあいで、こんな風に、五年前、十年前、十五年前、二十年前……と、そのときどきのオールジャパンを妄想するというのも楽しいかもしれない。WBCのおかげだ。いや、WBCなんてなくったって、小学生のころの俺のように想像する楽しみはあった。あったけれども、やっぱり、このように、具体的な大会の地続きとして考えられるのはいい。しかしどうだろう、十年前の日本。今の日本代表とどっちが強いか? 俺は、今の方が強いんじゃないかと思う。この妄想のように、いろいろの事情いっさい考慮しないメンバーでも、昨日の日本代表の方が強いんじゃねえかと、そんな気がする。昨日の日本代表の方が強いんじゃねえかと、そう思いたい。
ともかく、別に大会の成り立ちや運営、参加国の質やらなんやら、問題はいろいろあるんだ。あるんだけれども、この、ワールド・ベースボール・クラシックがあるのとないのでは、ある方がずっといい。いいに決まってる。決まり切っている。もしも、アメリカが、MLBが「もうやめた」って言ったらさ、日本が手を挙げてもいいし、みんなでやってもいいし、ともかく、四年、長い長い四年後を楽しみにするよ、俺は!