さて、帰るか。

 夜明けの写真でも撮りたかったのに、すっかり明けてしまった。また五時間後にはここに座っているのだろう。まあ、年度末らしくていいじゃないか。というか、この時期忙しくないということがあれば、それは完全に終わりの終わりだ。ともかく、景気よくなれ。よくなってくれ。よくなって、それがここまで波及するのにどれだけかかるだろうか。暗澹とする。間に合わないかもしれない。まあ、しかし、そんときはそんときだ。できるだけ、うまいぐあいに、別の世界に飛び出すだけだ。今度の世界は、単純で、定時で、喰っていけるだけの稼ぎはあって、人と接しないですむ、そんな仕事がいいな。あるかな、あればいいな。それじゃあ。