ザ・ストレッチング―初心者のための基本テクニックと練習法 (イラスト版プレイスポーツ)<監修>萱沼文子/<イラスト>成瀬数富
スポーツ人口の増加に伴い、アキレス腱を切ったりとか、テニス肘で痛くって、といった身体の故障を訴える人が多くなったと聞いています。健康のためにスポーツをして、逆に身体を痛めては元もこもありません。しかし、普段あまり身体を動かしていない人が、休日に突然テニスをしてアキレス腱を切ってしまっても、あるいは走ることを日課にしたからと筋の痛みをがまんしながら頑なにジョギングを続け、筋や腱の炎症を起こしてしまっても、それは無理からぬことと思うのです。なぜならば、スポーツするための準備がなされていないのですから。
俺がブックオフの健康棚で探していたのは、まさにこのような本であった。俺はいままでスポーツ経験がほとんどないのに、なにがきっかけだったかクロスバイクなどにまたがるようになった。そして、それまでは考えられなかった1日100kmなどというきちがいじみた距離を走れるようなった。が、しかし、こと自分の身体、スポーツ主体としての身体についての取り扱いにしてはとんと知らない。
そして起こったのが、先日の「こむらがえり」事件である。こむらがえりにもいろいろ原因があるだろうが、上に引用したような部分、「スポーツするための準備がなされていないのですから」という面は確実に含まれている、俺はそう思ったのだ。
そこで探したのが、ストレッチングの本である。筋トレでもなければヨガでもない。運動の前後にはストレッチングだ。高校のころの体育の教師が体操部の顧問であり、体操の授業は必ずストレッチングにはじまり、ストレッチングにおわった。それを思い出したのである。
そして見つけたのが『ザ・ストレッチング』。というか、ストレッチの本はこれしか見つからなかった。平成3年発行の本である。とはいえ、人類の身体などもっと長いこと変わってはいないのだ。中はイラスト入りで、「各スポーツのためのストレッチング・プログラム」の章には、ちゃんと「サイクリング」の項目まで用意されている。俺は迷わずこの本を買った。
以下、内容を少しばかり引用して、ストレッチングの大切さを知っていただきたいと思う。そして、この本を買い求めていただきたいと思う。
ハイレグ、というのは時代を感じさせる。いつの時代でもストレッチングは重要なのだ。
まんぐり……いや、俺はこのストレッチングができない。体は柔らかい方なのだが、どうしても「首の骨折れちゃう!」という恐怖に負ける。それゆえ、セルフふぇ……は夢のまた夢である。
おしまい。