『2061年』を読んだけど、読んだかどうかあまり印象にのこらないほどだった

2061年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF)

2061年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF)

 面白かどうかといえば面白いんだけれども、「あれ、読み終えたんだっけ?」みてえな。なんというのだろう、まあその、いろいろのSFといっても、二つくらいしか他に思い浮かばないが、続編というのはこういうものだろう。
 ただ、なんだろうね、なんかこう、もう、主人公が100歳とか超えちゃうわけじゃん。こうなると、なんかわからんけど、読んでいて感情移入できないというか、どうしていいかわからん気になる。こういうSF的長命というと、まあいろいろあるんだろうけど、『リングワールド』とか、『スキズマトリックス』とかさ。どうもね、なんとなくね。まだ、機械化した人とかの方がわかるというか。
 このあたり、ようわからんが、たとえば著者の「老い」への感覚とかが反映されたりとか、そういうところとかあんのかしらん。でも、それぞれそんな晩年の作でもないしな。俺の中に「老い」へのバイアスでもあるのかな。それもあるだろう。でも、SFにおける老い、なんてのはなんかありそうだし、俺はSFについて「SF作品に接する」以外のことをほとんどしていないのだけれども、そういう研究みてえなのもあるかもしらん。
 で、さらに『3001年』ちゅうのがあるようだが、どうしようね。これは、持ってないんだ。さて。