『ストライクウィッチーズ』は全くすばらしい。俺は去年くらいからアニメを見はじめて、一年か二年くらい間に合わなかったわけだけれども、今あらためてわざわざDVDを借りて見る価値はあったと言える。だいたいにして、「なぜ『ストライクウィッチーズ』が『ストパン』と略されるのだろう?」くらいしか知識がなかったが、見てよかったと思う。
なにがすばらしいのか。もう、この歳になってみて、あらためてスカートだのズボンだのを履いていないからといってなんなのだ。ちょっとはうれしい。でも、このアニメの恐ろしいことは、慣れてしまうことだ。ただ、それだけであれば、なんということもないのだ。じゃあ、二次大戦の戦闘機とエースパイロットを元ネタにしているから? それだって同様である。だからなんだ。ならば、その両者が組み合わさって、なおかつ耳と尻尾が生えるからか! 百合だからか! そうだ、百合はすばらしい、俺はエイラとサーニャの二人が好きだ!
……いや、俺はそういうことが言いたいんじゃない。いや、言いたいのだが、しかしそれは置いといて、あえていうと、このアニメには魂があるね。どんな魂かというと、『トップをねらえ!』の1と2に感じるような魂だ。いや、魂の総量というか、すさまじさでいえば、『トップ』だろう。だが、ストパンだって負けてはいないのだ。パンツじゃないから恥ずかしくない女の子たちが、脚に戦闘ユニットを履いて、なんか尻尾とか生えて、百合で……、なんというか、もう、完全に極北というか、極致というか、ちょっとまって、どうしてこうなった、というような、しかし、それでいて、それながら、それゆえに、いや、なぜならば! 魂があるのです!
……いや、よくわからない。そりゃあなんというか、そこまで悲劇的でもないし、熱血でもないし、シリアスでもない。でも、いいじゃないか、なんかいいんだ。このわけのわからない組み合わせで、成り立っている、成り立たせてしまっている、すげえじゃないか、それで、俺がうるうる来てしまうような、そんな話を展開する!
……いや、どこで泣けたのかというと、いまいち覚えていないんだけれども、まあいいじゃないか。それに魂があれば俺は泣いたり笑ったりするんだ。いいから、エイラとサーニャを見せろ。
……いや、ちくしょう、うまく言えねえや。ちゃんと飯食ってるか? まあいいや。そんなわけで、年甲斐もなく、いや、年相応に、紳士として、俺はストパンを気に入った。家に来て妹をファックしていいぞ。妹はいないけど。
……いや、ほら、なんか書いてるのに動揺してるのが、あなたに伝わってるかしら。だから、なんか、ちょっと大げさに言ってると思う。まあ、そこまで自意識過剰にならなくてもいいか。でも、ちょっとそのくらいの威力はあるんじゃないのか? というような、そんなところがある。正直、これが原因で、誰かに見捨てられるかもしれない。でも、しかし、それでもまあ俺はこれ好きだなと。そういうところもある。二期も楽しみにしている。でも、正直、『トップ2』くらいではないし、いきなりフィギュアを買ってしまったりとかはないんじゃないかと思う。うん、いきなりフィギュアを買ったりはしない。フィギュアは。それだけは言っておく。