『ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN』第9話「ミーナの空」に泣き笑い

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キール軍港を拠点に、いよいよ動き出すベルリン奪還作戦。
だが、それを察したネウロイはベルリン上空の巣《ウォルフ》から強力なロケット型ネウロイを撃ち込んでくる!
超高速で飛行し着弾時には音速すら超えるネウロイに対し、現状のストライカーでは有効な対抗策が見当たらず、希望を失いかけるミーナたち。
その時、「新作を持ってきました」とウルスラが現れる! 

ミーナ隊長主役回。ネウロイの超高速弾対策として、ウルスラが持ってきたのはMe163 コメートコメートの燃料で服が溶けるという設定だが、本当は人が溶ける。

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……ブレーデは、次の言葉で事故報告を終えた。
 「防護服を着用していたにもかかわらず、パイロットの右腕は完全に溶けていました。左腕と頭は、柔らかいゼリーの塊のように見えました」

 着陸時にソリっぽいのが出てたのも本物に忠実。そして、あの赤い塗装も。

 正午頃、駐機場に向かった私は、その日の乗機Me163BV41を見るなり呆気にとられてしまった。V41は、目にも鮮やかなトマト色の塗装を施されていたのである。これは、部下たちにしてみれば、私への心を込めたサービスのつもりだったのだろう。
 「リヒトホーヘンが機体を赤く塗るのは、敵を数機撃墜した後だったはずだぞ」と私は責任者のベーナーを叱った。V41の傍らにはシュナイダー曹長が立っていた。
 「スプレー塗料は一体どれだけ使ったんだ?」
 私の問いかけにシュナイダー曹長は悪びれずに答えた。
 「18キログラムくらいです」
 「とすると、その分だけ離陸滑走距離が余計に長くなるわけだな」

 この「私」はヴォルフガング・シュペーテ。撃墜スコア99機のエースパイロット。この本にはガランドもゴロプも出てきたりするので、お好きな人にはおすすめしたい。

……話をすばらしいストライクウィッチーズ(永遠に語り継がれたまえ!)に戻す。

今回は、ともかくコメート……じゃなくてミーナ回だ。ミーナにもいよいよ魔法力減衰が現れてくる。最初は、ひょっとして隊長職の疲労でしたってオチもあるかと思ったが、そんなことはなかった。それにしても、ミーナの顔のアップのいちいち素晴らしい表情よ。今期のクオリティの高さはなんなのか。もう、ほんとう、かっこええわ。

そして、コメートを履いてひさびさにエースパイロットとしてのミーナが活躍。が、活躍も最後は命と引き換えにするような戦闘に。正直、「この作品でウィッチが死ぬようなことはない」といつかのコンプリートブックに書いてあった前提が覆って、ミーナが死んでしまうのではないかとすら思った。あるいは、ネウロイの巣に捕らえられるとか……。

が、そこを救うトゥルーデとエーリカ。ミーナを叱るトゥルーデ。カールスラント組の絆よな。もう泣きそう。

……と思ったら、なんなのあのオチは! そりゃあ伏線はあったけどさ! いや、このしょうもないところが、すばらしいストライクウィッチーズ(幸運の女神による祝福を!)ではあるのだが。まったくもう! しょうもないんだから! というところ。

さて、来週は服部静香回になるよう。そして、決戦の始まりという雰囲気。今回のオチは、「もうふざけるのはここまで」ということだったのかもしれない。覚悟して待つ。

コトブキヤ ストライクウィッチーズ ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ 1/8スケール PVC製 塗装済み完成品フィギュア

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