SLと登山鉄道を乗り継いで中空重力式ダムを見に行く(その1)

●概要:鉄道マニアでもダムマニアでもないのに、SLと登山鉄道を乗り継いで中空重力式ダムを見に行った。その往路。

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 新幹線に乗るときのwktk感は異常。新幹線マジ天使。小田原から静岡。こだま。

 金谷駅。SL指定乗車券はインターネットで予約済み。言い忘れたけど大井川鐵道。言うまでもないか。

 最後まで覚えられなかった「千頭」の読み方。

 SL。こちらが先頭ではないらしい。ちなみに、SLには今年の6月に乗ってこの世とおさらばしたばかりだった。


 これはなんの部屋なんだろう?

 機関車ははるか先。「終点で存分に写真撮れますので」とのこと。この路線は写真撮影ウェルカム。でも、やりすぎるとアンナ・カレーニナになる(注:『アンナ・カレーニナ』読んだことないです)。

 座席は四人がけのボックス。

 SLに乗って沿道のひとびとに手を振られて自己肯定感を向上させるライフハック昭和天皇のように手を振りつづける俺。

 俺の行くところにはなぜ釣り人が……。

 大井川リバー。水はコバルトブルーがかっていてきれい。ただ、やけに河川敷というか石が転がってる範囲が広い。渇水かと思ったら、上流にダムが多いせいだと知った帰り道にWikipedia見て。→wikipedia:大井川。あと、たぶん砂防用に植栽されたニセアカシアがすげえ繁ってて繁りまくってたと思った。

 あとは茶畑。狭い面積でも茶畑。

 いくらでも川根茶飲め。

 通路を挟んだ向こう側のボックス。はじめおっさんが一人占めしてたんだけど、途中から幼児連れの親子三人が乗ってきた。が、その幼児がなぜか大暴れしてSLにノーを突きつけ、床を転がったりして、親子どっかに行ってしまった。手動ドアを開けて身を投げたわけではなく、お座敷車両? の方に追加料金を払って移動したのではないかと思うがわからぬ。そのあと、おっさんは一人悠悠であった。ついている人間というのはいる。

 車内販売の「あんこのたっぷり詰まったどら焼き」。そういうレベルかよ。売り子を手伝っている女の子に惹かれるところがあったが、写真は撮れず。

 名物の車掌さん・イン・ザ・ハウス。客席の間を練り歩き、子供と握手、機関車小咄(「最近はみなさんインターネットで予習済みでしょうが」……いや、俺してなかった)、そしてハーモニカショー。湧き起こる拍手。

 すれ違うノットSL。今、インターネットで見たら元近鉄所属の16000系。見たことのない関西の電車、さらにレトロということで俺のテンションはダブルアップ。まあ、テンションが上がるだけで、電車の知識はないんだけれども。帰りはこういうのに乗るつもりだった。

 それでまあ、いよいよ終点の千頭。乗っていて気づいたんだけど、SLに乗ってるとSLが走ってるところ見られない。これには注意した方がいい。ところで、この上の白飛びしてるところのふちのところ、パープルフリンジってやつか?

 C5644先生。

“C56形44号機”は昭和11年三菱製で、札幌・千歳線等で使用されていましたが、太平洋戦争の開戦と同時にタイ・ビルマ方面の軍隊に供出され、戦時輸送のためタイへ送られました。

http://www.oigawa-railway.co.jp/c5644.html

 その後タイの国鉄で使用されたのちに帰国。つまりは泰緬鉄道上がりの古兵。というか、ある意味血塗られた線路をも走ってきた生き証人というわけで。

 このグリーンのカラーリングがタイ仕様らしい。もう旧国鉄カラーに戻すから、この夏が乗りおさめだったらしい。意味もなくテンション上がる。が、まあ、乗ってる間は見られないわけだが。

 主食は木。

 モデルさんとのツーショットないし家族ショットを避けて撮れるアングルは決まっていて。

 はい、さようなら。

 次は井川線南アルプスあぷとライン)。ただ、このときはこの赤い小さいのがそうだとは気づいてなかった。

つづく。→SLと登山鉄道を乗り継いで中空重力式ダムを見に行く(その2) - 関内関外日記(跡地)