爆撃機に乗ってて戦闘機に絡まれたらどうするべきか?


 第二次大戦の空戦物の本を読んでいて、「敵爆撃機を撃墜したのに浮かない顔をしているやつがいたので理由を聞いてみたら、落下傘で脱出してきた敵乗り組み員が落下傘ごと自分の機体に絡んできた上、機銃に死体がブッ刺さってずっとこっちを見ていた」みたいなエピソードが出てきた。
 まあ、機銃に間抜けな露助《注意:ポリティカル・コレクトネスに抵触する表現です》がブッ刺さるのはともかく、プロペラにパラシュートなりヒモなりが絡まったらけっこう面倒くさくね? とか思った。つーか、パラシュートで前が見えなかったらたいへんじゃん。
 じゃあさ、爆撃機は戦闘機に後ろにつかれたら、パラシュートみたいなのチャフみたいにばらまきゃいいんじゃね? とか思った。なんか目くらましになるし、絡まったら面倒くさい。いける!
 ……って、なんかそんな話ないから、「いけねーよ」ってことになったんだろうな。たぶんなんか、いろいろ駄目な理由あんだよ。
 ・そんなもんばらまいてる時間があったら機銃で落とせよ
 ・落下傘みたいなフワフワしたもんばらまいても避けられるだけだろ 
 ・つーか、開く前にあっという間に通過しちゃうんじゃねえの
 ・ばらまいたのが味方機に絡まったらどうすんだよ
 じゃあ、あれだ、忍者が敵を捕らえるために使う投網みたいなやつの……って、やっぱり当たらねえか。つーか、そんなん当たるなら機銃でいいだろって。ああ、あれだ、なんか多分、おれはブリストル・マーキュリーVIII星型9気筒エンジンでブンブン回ってるプロペラとか、395km/hの速度とか想像できてねえんだな。それじゃあムリダナ。
 でも、なんかそういう発想ねえのかって思ったら、地上から打ち上げる空中機雷? みたいなのはあった。
wikipedia:阻塞弾発射機

地上から垂直に打ち上げられると高度600mで7個の子弾に分裂してパラシュートでゆっくり降下する、パラシュートの紐に敵機が引っかかると爆発する構造で、引っかからなかった場合は3秒後に自爆する。

 あと、イギリスでも地対空でロケット阻塞弾、パラシュート・アンド・ケーブルの発想があったらしい。

 つーか、空対空は論外っぽいとしても、なんか絡ませりゃよくね? というのはありうる。でも、あまりにもおれは優しすぎて、絡ませることしか考えてなかった。つーか、たぶんプロペラの方が強いし。それで、爆弾をつけとけばいいという発想とかマジ鬼畜。でも、いずれにせよ完全に珍兵器っぽいのも確かなのであって、松根油研究に従事してた化学博士(GHQに呼び出し食らって遺書書いて出頭して研究内容話したら、同情されてなんもなく帰された)の孫としては妥当なラインなのかどうかもわからない。おしまい。

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……まあ、賢明な読者ならお気づきのように、読んでいるのはこれなのだけれども。ほら、今、フィンランドブームじゃん。でも、図書館でこれしかなくて。