『けいおん! college』読んで妙に感傷的な気持ちになったこと

けいおん!  college (まんがタイムKRコミックス)

けいおん! college (まんがタイムKRコミックス)

 『けいおん! college』買って読んだ、こんな味だったっけな? いや、ちがうな、いちばんしっくりくる曲はなにかといえば、ザ・イエローモンキーの「プライマル。」だ。

紅塗った君がなんか大人のようにまとうんだ
似合うけどちょっとムリあった

 というわけで、なにかこうおれも『けいおん!』卒業ブラブラブラという感じになってしまった。なにかこう、大学というところになると、おれはあっという間にドロップアウトしてしまったのでよう知らんのだが、就活、卒業というのもあっという間なのだろうし、その先にあるのは具体的な「げんじつ!」なんだよな、などと。で、なんかこう、『けいおん! college』一冊通して読んで、その気配みたいなものが感じられて、ああ卒業なのだというような、妙に感傷的な気持ちになったりしたのだった。なにかこう、新キャラとか出てきて、一冊だと物足りない感はあったりするけど、「それじゃあこの先、やっぱり一学年一冊で四冊先まで読みたい?」って問われると、「……あんまり、見たくないです」みたいな、なんかそんな気分になるんだ。作者にそう問われているような気にすらなった。アニメやら映画やらのヒットで、そんで商売的にどういう事情での展開、みたいな話はまったく知らないが、おれはともかくなにかこの『college』は不思議なもんだなって、うん、なんか不思議な感じになったんだよ。わりと『けいおん!』は叙情的なだけじゃなくて、はっきりとはしていないけど、きちんとどこかに向かって進んで行って、それでどこか、こっちは取りのこされるような気になって、卒業おめでとうってなって、きっと好きだったって手を振るんだ。まあそんなのも悪くないよ。あるいはベリーベリナイスなのかもしれない。それじゃあ。

関連______________________

映画 けいおん!  (Blu-ray 初回限定版)

映画 けいおん! (Blu-ray 初回限定版)

……劇場版の円盤はまだ買ってないです。

……振り返ると、相当に入れ込んでたな、おれ……。