- 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
- 発売日: 2014/07/11
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んで、感想としては、もうこりゃすげえや、って。
長い作品なんだけど飽きさせやしない。本土上層部、庶民、第三軍司令部、そして血まみれの最前線って話が展開すんのに、あっちこっちいってる感じがしなくて、ズバッとわかりやすい。……って、乃木将軍まわりはNHKが去年やってた『坂の上の雲』のドラマでまったく同じようなやりとりを見てたってのもあるけど(そりゃ出典の出典が一緒なんだろうからそうなんだけど……また、その出典が史実? 歴史? 的に正確なのかどうか大いに疑問視されてもいるようだけれど)さ。
そんでやっぱり一番の見せ場といえば、ヤクザ上がりの兵隊が刺青見せて……いや、丹波哲郎の視線が伊地知参謀に向かう手前の乃木希典に止まってピントが合うところ……もいいが、元老会議じゃって児玉と乃木二人で話すシーンの名台詞、「木石じゃない!」って絶叫に、そこに被せる丹波哲郎の迫力! ……もあるが、いかにもやさ男風のあおい輝彦が消耗品たる末端の兵隊の悲痛の叫びを、乃木精神主義なんてクソだって叫びをぶっ放したところで、それは乃木をぶち抜いて三船敏郎までブッ刺さるもんだろうって。ありゃあよかったな。
というわけで、どうしてもこないだ見たドラマ『坂の上の雲』と比べてしまうところもあって、長岡外史の髭の再現度や戦場映像はそりゃ最近のがすげえって思ったけど、なんつーのかこの大作映画らしい大作映画の前には負けるねって思ったりした。あと、戦争讃美映画とか言うのはちょっとおかしいくらい反戦的やと思ったのだけれども、まあ「日本本土防衛戦でなく、植民地で行われていたという視点に欠けている!」とかいう批判はありうるかなーとは思ったけど、そこまで盛るのもむずいんじゃねえのとか、自分で勝手に悩みつつ、おしまい。
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……柄本明と仲代達也どっちがよかった? といわれても困る。