3.5点くらい『地獄でなぜ悪い』

 映画館で観ておきたかったなーって映画があって、それでもなんか忘れてたり、忙しかったりして観られなかったのがあって、そういうものの中の筆頭格にあったのが『地獄でなぜ悪い』だったりしたんだ。おれは園子温はおおよそ好きだし、まあ映画館で予告編を観たりして、いったいどんなんだろうと期待をふくらませたりしてたんだ。
 で、まあ映画館で観られなかったからレンタルというわけで。それでどうだったかというと、5点満点とかでいったら3点、いや、3.5点か? くらいだった。なんだろうか、映画館で金払って見たら「300円くらいまけてくれないか?」というくらいのものだった。まー、劇場のスクリーンで観りゃ違うよって言われたら返す言葉はないのだけれども。
 そうだなー、どっかノリに乗りきれないところがあるっつーか。血まみれレッツゴーに嫌悪感を抱くわけじゃねえんだ。むしろ、この作品のコアっつーかか、ハートっつーか、そのあたりになろう映画愛みたいなもんが、おれには……ねえんだろうな。そこまでの映画愛がねえ。いや、ある人間ってのは数少ねえ、希少な人間なんだろうけど……たぶんいるにはいるはずで、「ああ、おれはそこには至れない。何事にもそこまで至れない」って、そういう思いが出てきちまうのよ。それで、その愛が結実したようなバカ映画(褒めてるのよ)に、おれみてえのが乗っちゃいけねえなってさ。
 とはいえ、3.5点だぜ。0.5点刻みが許されないなら4点でもいいよ。出ている面々も悪くないし、まあなんつってもファックボンバーズの面々がよかったんだ。ただ、ストーリーっつーか、おれが何言ってんのってとこかもしんないけど、映画監督にならざるを得なかった彼とボンバーズ、2本のラインである必要があったのかっつーか、直接ボンバーズでもよかったんじゃねえの、みたいな気にはなった。まあ、そうじゃなきゃいけねえんだって何かがあるとしたら、おりゃ知らねえよってところだ。まあ、そんなところだ。おしまい。

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