はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第1弾「はてなブロガーに5つの質問」

はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第1弾「はてなブロガーに5つの質問」

1. はてなブログを始めたきっかけは何ですか?

あれは……おれが初めてワイオミング州の外に出て、サンディエゴの街に来たときのことだった。16歳かそこらだったと思う。そして、着いたその晩に、おれはためてきた小銭も、寝袋も、いっさいがっさい盗まれちまった。途方にくれるってのは、ああいうことを言うんだろうな。おれは覚悟を決めて、ケツポケットに入れていた飛び出しナイフを握りしめた。向こうから金持ちそうなババアが歩いてくる。おれは電柱の影から飛び出した。「おい、ババア、痛い目にあいたくなかったら、財布を置いて引き返しな!」。おれは噛まずにしっかり声を出せた自分に驚いた。もっと驚いたのは、次の瞬間にババアがおれの眉間にしっかり狙いをつけてリヴォルバーを構えていたことだ。銃口から、おれの眉間、一直線。それでババアは口を開いていったんだ。「坊や、あんたがシティで暮らすには10年早いね。とっととそのナイフと服を置いて引き返しな!」。素っ裸になったおれは、大の字になってコンクリートの道路に寝っ転がった。そうしておれは、はてなブログを始めようと思った。遠くからサイレンの音が聞こえる。

 

2.ブログ名の由来を教えて!

来る日も来る日もおれは「隻手音声」の公案のことばかり考えていた。いや、おれはともかく公案をパスして、坊主になることだけを考えていた。将来僧になって、女子高生といいことしたいだけの人生だった。だからおれは古本屋で小遣いをはたいて破有法王の『現代相似禅評論』を買って、答えをカンニングすることまでしたんだ。それなのに、あのクソジジイは「喝」ともなんともいわずに立ち去っちまう。いっそのこと、木靴で頭をぶん殴って、「これが答えだ」と言ってやろうか。木靴? 木靴なんてどこで売ってるんだ。少なくともABCマートなんかじゃ売ってるの見たことねえぞ。おれの勘だとオランダかベルギー、そのあたりだ。ところでオランダとベルギーって接していたっけ。くそったれ、おれは頭のなかにヨーロッパの地図を描くことすらできねえ。でも、イギリスは島だよな……。とか思って、おれが散ったキンモクセイの花をホウキで掃くのを中断していると、目の前に一人のジジイがいた。ジジイはおれの眉間を一直線に指差してこう言ったんだ。「関内関外日記」。

 

3.自分のブログで一番オススメの記事

この記事以外にいったいなにがあるっていうんだ。

 

4.はてなブログを書いていて良かったこと・気づいたこと

すべて悲しい曲だった。なにもかもの悲しい塊が空から降ってきて、この忌々しい世界にぶつかって、はじけ飛んで、充満したみたいだった。おれはもう、いっそのこと席を立って帰ってしまおうかと思った。そう思っている間も悲しい音楽は流れつづけた。空気が疲れていた。おれの手足も鉛のように重くなって、もはや立てなくなったことに気づいた。一つの曲がひどく悲しい終わり方をした。そしてまた、ひどく悲しい曲が悲愴な始まり方をした。客席はまばらだった。座席はところどころ剥げている。おれの両隣にはだれもいなかった。前と後ろにもいなかった。舞台の上には悲しいミュージシャン。スポットライトは、まるで影の照射。悲しい顔をしたミュージシャンは、なにか悲しい楽器を、悲しい方法で演奏していた。おれにはそれがどんな方法で音を出しているのかさっぱりわからなかった。そのミュージシャンが男か女か、若いのか年を取っているのかもわからなかった。あたりはどんどん暗くなっていった。音楽は悲しいばかりだった。ときに悲痛になり、ときに物憂げになった。また暗さは増していった。ようやくおれは、おれが死ぬのだと気づいた。

 

5.はてなブログに一言

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