今更ながら『ベイマックス』すげえ でもディズニーは嫌いだがね

 今更ながら『ベイマックス』を見た。ストーリーも冒頭から最後まで目が離せないし、表現された空間には目をみはるものがあった。とくに、CGI(というのかな?)にありがちな、サイバーパンク的もやもやや、電脳空間ばりばりでなく、陽光の中の都市が描かれているところには感銘を受けた。公開されたころに話題(好評)になっていたのも頷ける。こりゃあすげえよ。まあしかし、今作るとなると架空の日米混合都市じゃあなく、米中のそれになるんだろうがな。
 ……それはまあともかくそうとして、やっぱりおれはディズニー苦手、というか嫌いだわ。これはもうなんだろう、魂のあり方というか、世界観のあり方というか、小さな頃からずっと抱いてきた、なにかわからない嫌悪感というやつだ。その理由は、それこそ小さな頃から抱いてきたものだけあって、解きほぐして「ここのこういうところが嫌」というのが自分でもわからない。おれはディズニーが嫌い。でも、スヌーピーは好き。そんなことを思った。だから、『ベイマックス』は客観的にすげえし、すげえのだけれど、おれはあえて『花とアリス殺人事件』を取るぜ……と、言い切れないくらい、なんか『ベイマックス』すげえな、と思った。結局すごいんだけど、あんま好きじゃないけれど、どこが好きじゃないともいえないので、なんだか複雑な気持ち。まあ、そんな気持ちというのもあるだろう。おしまい。