平昌オリンピックで盛大なドローンと花火をやられてしまった。花火なんかはずっとやってきたことだろうが、やはり今さら感はある。
ドカーンとやるなら、花火よりもっと凄いのがいい。爆破だ。こう、聖火ランナーが会場に入ってきて、次に受け取るのは室伏広治。室伏アニキが元寇のときにモンゴル帝国軍が使った爆薬みたいなのに点火してグルグル回って、聖火台に向かってぶん投げるのだ。だが、さすがの室伏とはいえ聖火台に直撃させるのは難しい。何発も客席で爆発する。
そこにビートたけしが出てくる。チリチリ頭で服はボロボロ。ピコピコハンマーで室伏の頭を一発、「やめなさいって!」。そこで次に聖火を受け取るのは誰か? 上島竜兵あたりが適任だろう。なぜか聖火台の階段の下に置いてあるデカい熱湯風呂の前まで走る。走ると、ダチョウやら何やらが出てきて服を脱がされる上島。みなが一斉に離れると出てくるのは豆絞り装束の上島。
上島は、熱湯風呂の両端に手足を載せ、聖火台を目指す。「押すなよ、絶対に押すなよ!」と言う。世界各国語に翻訳されて場内放送される。もちろん、押される。聖火ごと熱湯風呂に叩き込まれる。聖火は消えてしまうのか? むろん、無事である。水中でも無事なトーチは毎度のことだ。用意された氷に飛び込む上島。その手から有象無象の芸人が聖火を奪う。あとは聖火台目指して走るだけだ。
だが、そこに待ち受けていたのはローション階段。登ろうとするが、片手に聖火、バランスが取りにくい。見事な階段滑り落ち。大勢の巻き添え。そしてまた、名も知られぬ芸人がトーチを持っては聖火台を目指し、そしてまた滑り落ちていく。足の引っ張り合い、奪い合い、両成敗。伴奏は坂本龍一のピアノ。場内のモニターにはなぜかAC部、いつまでも、点かない聖火。そして芸人の阿鼻叫喚。「地獄か!」、「オリンピックであれ!」……。
すると、聖火台に人影が。あれは出川哲朗。ケツにロケット花火を突っ込まれながら「ヤバいよ! ヤバイよ!」。このままでは、聖火ではなく出川の火が点ってしまう……。
ああ、はやく来ないか東京オリンピック1964。