おれが「市川実日子」を知ったのはいつか? 明確にわかる。『シン・ゴジラ』だ。尾藤ヒロミ役だ。印象的だった。それでなにか助演賞をとっていたらしい。
その、市川さんの2003年の映画が『blue』だ。共演は小西真奈美だ。そして、百合と言ってもいいんじゃないかという作品だ。おれは百合映画の本でこの作品の存在を知った。
市川さんは、あまり冴えない学生役だ。今でいう陰キャ、ではないけれど、パーリーピーポーでもない。そんな彼女が、わけあって留年した小西真奈美に惹かれていく。
この映画の市川さんも印象的だ。とくに眉毛が印象的だ。2003年ころはこういう眉毛が流行っていたのかな? と思った。そのあたりはわからない。あと、高校生なのにわりと自然に居酒屋で飲み会(コンパ)をしている。一方で、タバコに関しては不良っぽさの演出として使われている。大昔でもないが、最近でもない、そんな細かいところが気になる。
でも、まあ、そんなの気にならなくても、二時間集中を切らさないで見られる映画だ。べつに宇宙人が攻めてきたり、戦艦がドリフトしたりはしないが、なにか目が話せない映画という映画はあるものだ。
あと、一つ見逃せないというか、聴き逃がせないのが、音楽だ。音楽を大友良英がやっている。不器用に突っ込まれるリコーダー。これがいい。
というわけで、チェックしとけよ。
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……おれは今回この映画についてWikipediaを見て「魚喃キリコ」の読み方を知った。