2020年 秋華賞回顧

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無敗の三冠牝馬なるかどうかの秋華賞。おれはデアリングタクトについて「なれる」と思った。それぞれ馬場条件などが違う桜花賞オークスでともに勝ち切った能力は、あきらかに上位。今回はまたコースの形態の違いはあれど、外目の枠をひいて、外々をぶん回しても勝てるんじゃないかと思った。

問題は相手だ。これが難しかった。が、いろいろ見聞きして、ウインマイティー、ウインマリリンは軽視しようということにした。そこで期待したのがこんな馬だった。

さて、これは大外れだった。なので、獲ったのはマジックキャッスルとの馬連(そこそこついたが)だけだった。レースとして見たらトリガミだ。

しかしまあ、松山弘平の騎乗っぷりは見事なものだった。無理をしなかった。馬の能力を信じてのことだろう。かといって、馬の能力に任せて無茶をやったわけでもない。自然に勝った。人馬ともにたいしたものだった。よいレースだった。

が、おれにとってこの土日もひどかった。ここのところ、馬券の買い方が雑になっている。へんな穴狙いをしてはよけいな負けが積もる。かといって、「これはおもしろそうだ」と思ってヒモに入れた馬が来たものの、本命馬が来ないとか、タテ目ばかり食うとか、ろくでもない。そして、おれが二十年続けてきた「負けが込んだらもうやめよう」が、「最終でいくらかでも取り返さねば」になってしまって、傷口を広げる。

これはどうも、なんとなくだが、コロナ禍の中にあって、ストレスがたまっての結果とおれは思っているのだが、さてどうだろうか。中央、地方ともに競馬の売り上げがそんなに悪くない、悪くないどころか上がっていたりするのは、そういう心持ちになってしまった人間が少なくないからじゃないかと思ってみたりするが、わかりはしない。

来週はコントレイルの無敗三冠がかかった菊花賞。問題は、主戦の福永祐一も「3,000m」は向いていないと公言していることである。能力差では抜けている。ただし、それを撃ち落とす長距離砲がいないとは限らない。おれも負けを取り返したい。どうなることか。