ジャパンカップ、三強それぞれに弱点があるというが、アーモンドアイについては前走詰め寄られたことから、年齢による衰えではという。が、おれは前走の二着三着がかなり強いのにしのぎ切ったのだと考える。本命はアーモンドアイ。そこにユーキャンスマイル、グローリーヴェイズなどが絡んで高配当を。
— 黄金頭 (@goldhead) 2020年11月29日
おれの夢は半分かなって、半分かなわなかった。見事に三歳三冠馬二頭が二着三着を占めてくれたからだ。馬券上は当たりだが、トリガミもいいところだ。
それでも、よかったんじゃないか。おれはそう思う。おれが三強一角崩しを願っていたカレンブーケドール、ユーキャンスマイル、グローリーヴェイズが届かなくても、これは美しい風景だ
……それにしても、ユーキャンスマイル絡みの馬券のオッズなど見たら、本当に金に目がくらむ感じになっていたのだが、まあいい。
レースはキセキの大逃げ。ここまで逃げるとは思わなかった。「これはキセキの大逃げが決まるんじゃないのか」とすら思った。浜中はいい演出をしてくれた。いや、演出なんかじゃない、キセキにとって勝つための方法をとったのだ。
それぞれの馬が、勝つために最良の方法をとった。そしてアーモンドアイとルメールが勝った。コントレイルは二着したデアリングタクトは三着した。三冠馬の意地を見せた。おれの馬券的には面白くないが、これでよかったんだと思う。
アーモンドアイがターフを去る。おれがアーモンドアイという馬を考えるとき、一番最初に再生されるのはシンザン記念だ。でたらめな位置から差し切った。「でたらめ」なのが、名馬の条件だ。そう考えると、コントレイルの皐月賞も「でたらめ」だったし、デアリングタクトの桜花賞も「でたらめ」だった。でたらめの馬は、まだターフを去らない。グランアレグリアのようなでたらめな馬も残っている。フィエールマンだって、ラジオNIKKEI賞の脚はでたらめだったぜ(二着だったけど)。
そんなでたらめな連中がいて、そこまででたらめでない実力馬が上を目指す。競馬は続く。馬は薔薇のために走り続ける。おれは馬券に金を吸い取られ続ける。またアーモンドアイのような馬が出てくるかもしれない。それはおれの死後かもしれない。
だからといって、それのどこが悪いというのか?