2020年 ヴィクトリアマイル回顧

ヴィクトリアマイル(G1) 結果・払戻 | 2020年5月17日 東京11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

 

ヴィクトリアマイルとか、秋華賞とか、いまだにまだなんかしっくりこないんだよな、とか思っているおれは立派な老害競馬じじいということになるだろうか。それでもまあ、ヴィクトリアマイルは行われるし、おれは馬券を買う。

さて、どんな馬券を買うか。おれはこんなことを書いた。

 

【ヴィクトリアマイル前日オッズ】アーモンドアイが1.7倍で断然の1番人気 | 競馬ニュース - netkeiba.com

アーモンドアイ以外がけっこう割れてる。三連複あたりが狙い目だろうか。

2020/05/17 00:38

アーモンドアイ。説明不要の存在だが、説明が必要な人に説明するならば、すごく強い馬だ、ということである。どのくらい強いかというと、兵隊さんの位で言えば大将くらい強いのである。それも、「この時代の大将」ではなく、日本競馬の歴史に残るレベルの大将かもしれない、という強さなのである。

そのくらい強い馬なので、春にドバイというところに行って、世界のすごく強い馬と走って、すごく高い賞金をくわえて帰ってくる予定だった。が、せっかくドバイまで行ったのに、新型コロナウイルスの影響でレースが中止になって、何もせずに帰ってくることになったのである。そして、たぶん本来の標的ではないヴィクトリアマイルに出てくることになったのである。ヴィクトリアマイル牝馬(メス馬)だけのレースで、あ、そうだ、アーモンドアイは牝馬なのだけれど、牡馬(オス馬)相手の第一線級を撫で斬りにしてきたような馬なのであって、今さらという話なのではある。

が、しかし、先のドバイに行って帰ってきた過程などを不安視する見方もあった。競馬には、競馬に絶対はない、という言葉があるのだ。

でも、おれは、アーモンドアイ外せないな、と思ったのである。そしてさらに、先に書いたように、アーモンドアイ以外の馬に関しては、人気が割れていたのである。アーモンドアイを含めても、三連複のオッズけっこうついてるじゃん、ということである(もう、知らない人向けの説明はやめます)。もし、万が一があっても、アーモンドアイは去年の安田記念のように三着は固いだろう。アーモンドアイ軸一頭の三連複流し。

そして、だ。ここでおれの助平心が出てきて、「ヴィクトリアマイルはアホみたいに荒れることがあるから、アホみたいにオッズの高い馬を入れよう」と思ったのである。具体的に言えば、現状東京競馬場ロードカナロア天国になっている上に母が当レース勝ち馬のエイジアンウインズであるメジェールスー、母父タピットディープインパクト産駒でノーザンファームサンデーレーシングなのに人気のないアルーシャ、この二頭である。この二頭がなんかの紛れで三着までに来たら笑える、ということにした。「何いってんだ?」というあなたは、ミナレットの馬券を買えたというのか。あとは、昨年の超高速決着の実績があるノームコアとプリモシーン、絶好調のサウンドキアラと、やや内側で先行できそうなダノンファンタジーをチョイスした。おれはあまり三連複を流し馬券で買わない(ボックスが好き)のだが、六頭選んでも十五点なのだから、これからも使っていこうかしらん。

で、ここで注目してほしいのは、ラヴズオンリーユーを切ったことである。同じくドバイ海外旅行帰り組なのだけれど、距離やらなんやらから、ともかくここは来たら負け、というつもりで切った(……けど、もしものためにアーモンドアイとの馬単裏表を押さえ馬券として買った)。

で、レース。アーモンドアイ、スタートはスムーズ。道中もスムーズ。直線に入っても前はクリア。そして、必死に逃げる馬、追い込んでくる馬のなかにあって、持ったまんま。少し併せ馬をしてちょっと押したら圧倒的な加速で突き放す。圧勝、楽勝、公開調教。

もうあれだ、競馬を知らない人のためにたとえるなら、こないだのマイラーズカップのインディチャンプだ。フィアーノロマーノが取り消して、オープン特別レベルに混じったG1ホース、あんなんだ。え、ベステンダンクが次走勝ったって? そんなのそうたいした話じゃねえよ。

なんの話だっけ? あ、アーモンドアイだった。もう強かった。多分、コーセー・ミウラが乗っていても勝ったんじゃないのか。それにさ、まあ牝馬限定戦とはいえ、相手はベステンダンクくらすじゃないよ、ノームコアもプリモシーンも去年からガクッと弱くなってたわけでもねえよ。それをもうマイルで楽々突き放してしまう。役者が違う。

というわけで、やはりアーモンドアイは兵隊さんの位で言えば大将であって、あるいは上級大将くらいなのかもしれないと思うのだが、さあどうだろう。ここから芝G1の勝利をいくつ増やせるか。いや、一つ増やせたらそれでもう元帥といっていいのかもしれないけれど、そのあたりは牝馬限定戦の価値云々という話にもなるだろう。

馬券の方は、三連複の強弱で人気の無いところに厚くいったので、ちょい浮き程度。サウンドキアラとノームコア相手でこのオッズなら、もっと買ってもよかったか。まあしかし、貧乏人の買い方として、このやり方は曲げない。いつかドカンといく予定。

ただ、この土日はトータルでも久々に浮いた。「スマート出馬表での馬券購入」が慣れてきた感じがあって、たぶんそういうのは馬券にも影響するとおれは思うんだよ。たぶん。変なストレスなく、予想に集中できるもん。「集中して予想すれば当たるのか?」というと、また話は別だろうが。まあそんなところ。アーモンドアイ、今後も無事に活躍を。