映画『甲鉄城のカバネリ 海門決戦』を見るのこと

 

 

甲鉄城のカバネリ』、アニメは見た。総集編の劇場版は見ていない。で、完全新作の本作は見た。

「カバネリ」、ストーリーはどうだったか。なんとなく覚えている。なんかこう、主人公が吸血鬼みたいなものになりかけて、それでもならなくて、怪物の力と人の心を持つなんか強いやつになる、わけだ。悪魔の力を身につけた正義のヒーローというと、それこそ『デビルマン』とか、『進撃の巨人』とか……。『鬼滅の刃』の禰豆子はちょっと違うかもしれないが、まあそういうやつだ。

そういうやつであって、本作もそういうやつだ。スチームパンク感あって、鉄道で移動していて、ゾンビみたいなやつ、まあ、カバネに襲わたり、襲い返したりして戦うのだ。戦え、無名(むめい)ちゃん。というわけで、ほとんど無名ちゃんのアクションがかっこいいなーって思ってたら、一回寝落ちして、再度途中から見直したけど、やっぱり無名ちゃんかっこいいなーって思ってたら終わった。あ、でも、主人公の「ツラヌキ筒」もかっこいいけどね。

まあ、それがすべてかというと、おれにとってはすべてであって……。あんまりストーリーっつーか、「カバネという存在の根本」とか、主人公や無名の内面を描こうとか、そういうとこあんまりないよね。なんかこう、心地よいアクションシーンのみというか、無名ちゃんかわいいとか、それ詰め込んだぜ、文句あるかっていう。

しかしまあ、『鬼滅の刃』とどうして差がついたのか、とか、いや、売り上げが全てではないと思うけれども、なんとなく似てるのになーとかちょっと頭をよぎった。しかし、その謎がわかればおれも『鬼滅の刃』みたいなの描いて一財産築けたことだろう。……とか言ってる人間にはなにもつくれんのだろうが。

 

甲鉄城のカバネリ 無名 海門決戦Ver. 1/6スケール PVC&ABS製 塗装済み 完成品フィギュア