Amazonで売ってるいびき防止用マウスピースは睡眠時無呼吸症候群用スリープスプリントの代用になるのかどうか

おれには双極性障害のほかにもう一つ持病と呼べるものがあって、それが睡眠時無呼吸症候群である。先に言っておくが、おれはそんなに太っていない。顎と喉の形状がよくない。まあいい、ともかく、睡眠時間と関わりなく、日中、意識がストンと落ちるようなことが多くなり、「ナルコレプシー?」とか思って睡眠外来に行って、入院検査などして、大学病院行きになり、そこで作ったのがスリープスプリントと呼ばれるマウスピースである。

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……一回踏みつけて壊して作り直して、六年も同じものを使ってきたのか。もう、それがボロボロのボロになって、バキバキになって、ひび割れが口の中で舌なんかを挟んだりして、もう限界になってしまった。と、そんなのは今年のはじめくらいから思っていて、「今は金もないし、年度末の繁忙期が終わったら市大病院に行くか、それともスリープスプリント作ってくれる歯科医院にでも行くか」とか思っていた。

が、知っての通り新型コロナウイルスの流行。診療室は密であろうし、今は選択的手術だか計画的手術だか、そういうもので医療のリソースに負担をかけるのはやめよう、ということになってしまった。もしもおれがバスの運転手かなにかだとしたら、スリープスプリントは不要不急ということになるだろうが(それ以前に睡眠時無呼吸症候群の人間がバスの運転手になれるのかどうかはべつとして)、そういうわけでもない。

とはいえ、もう限界だ、というところで、上の過去の日記にもあったアイディアが頭をよぎった。「そうだ、いびき防止用マウスピースでいいんじゃねえのか?」

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というわけで、買った。

 

たぶんこれ。700円ちょっと。これがあんた、市大病院の口腔外科で作ると、三割負担でも1万数千円かかってしまう。700円で失敗しても痛くはないし、うまくいったら大儲けだ。

ということで、さっそくお湯を用意して、セットとして入っていた温度計(ありがたい)で70℃〜80℃をたしかめて、マウスガードの原型を投入。30秒。取り出して、少し下顎を突き出すようにして噛みしめる。これで型を取る。

うーん、なんというか、これでいいんじゃね? ちゃんと前方に空気穴もあるし。いけそうな気がする。そんな気になった。

そして、初めて装着して就寝。ちょっと、なんか下顎出しすぎたか。そして、おれの口が小さいのか、マウスピースが口から少しはみ出てしまう。やや口を開いたまま寝ることになる。うーん。

次の晩、もう一度お湯に漬けてやりなおしてみる(一度固まったものを一晩経ってもう一度やりなおしていいかどうかは知らない)。なんか噛み合わせ部分が二段になってしまった。

二晩目の就寝。やっぱりマウスピースが口からはみ出るのが気になる。よだれがたれそうな感じというか、『鬼滅の刃』でいえば禰豆子状態というか。

でも、肝心なのは効果。これについてはどうなのだろうか、とりあえず2日、日中に眠くなることはなかった。睡眠時間はかなり短い方。しばらく使ってみる。ともかく睡眠時無呼吸症候群で眠くなるときは、眠くなるというより「落ちる」、「スイッチが切れる」感じなので、発現したら一発でわかる。寝心地の悪さに耐えられなくなったら、また買って作り直す。あるいは、べつの商品を試す。それでも病院に行くよりは安いのだから。以上。