父よ今夜死んでくれないか(さもなければやるしかない)

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承前その一。

父が心筋梗塞で入院してICUにいるとのこと - 関内関外日記

承前その二。

父よはやく死んでくれないか - 関内関外日記

 

重度の糖尿病ながらあらゆる医者と喧嘩して、一切のケアをせずにいた父が、心筋梗塞で救急車送り。そこで発見されたのは腎臓の働きが1/3。人工透析とあいなった。

その父が救急病院から、リハビリの病院に転院した。大部屋で大声をあげて他の患者を罵る。大声で暴言を吐く、騒ぐ。

朝、母のところに電話があったという。

「このままでは他の患者さんが不眠症になります。今夜には出ていってください

出た先はどうするのか。関東病院はそれについてなにも言わなかった。本人は家に帰るという。しかし、自分では立てるかどうかもあやしいのに、階段のある家には入れない。車椅子では入れない。

とはいえ、べつの病院のあてもない。かりに自宅に帰れたとしても、人工透析をする病院のあてがない。少し時間がいる。系列の医院では、居住ということになるので月に二十万円かかるという。病院の個室代すら払えないのに、そんな金はない。

そこで、ここで父は母に電話で言ったという。

「病人が出たらサラ金で金を借りるのが普通だろう?」

くそが、死ね、今すぐ死ね。おれはそう思った。とうぜん、母も死ねと思っている。母と父と暮らすニートの弟も死ねと思っている。今日死ね、今すぐ死ねと思っている。本人だけは生きる気でいる。こんなに死を願われている人間が生きようとしている。笑止。

こんな人間になんの価値があるのだろうか?

とはいえ、おれという人間をかえりみて思うに、おれにも価値がない。せめて、おれがこの父親をやってしまうのが、世間様への償いというものではないだろうか。対消滅が望ましい。弟がやらないなら、おれがやらなくてはならない。目の前いたら殺す。おれも弟も大学まで行って中退した人間のゴミだ。せめて母に償わなくてはならない。残りの人生、一日でも安心してもらいたい。ここでやらなかったら、なんのために生きてきたというのだろう。やるしかない。

ただ、やるタイミングが難しい。今はコロナの時代で入院患者と面会もできない。家に帰ったら、そこでやる。おれはその家がどこにあるか知らないけれど、住所なら調べたらわかるだろう。タクシーで乗り付けて、やる。

このような人間は生きていてはいけない。生きる価値がない。なんで最初、心筋梗塞のときに弟はすぐに119番してしまったのだろうか。すぐに救急車が来てしまったのだろうか。あと10分、いや5分遅ければ、それだけたくさんの確率で死んだというのに。そうだったら、どれだけ幸せなことだったろうか。不幸の元凶は排除しなくてはならない。