冴えない間抜けな麻薬取締班が、犯罪組織を見張るために向かいのチキン屋を買い取るが、囮のはずの商売が繁盛してしまい……。
という、設定だけでまあなんか面白いだろという。でも、すごいオリジナリティがあるかというとそうでもなく、「なんか『こち亀』にそんな話なかった?」(本当にあるかしらんけど)、みたいな感じ。
というわけで、設定をどこまで活かせるか、という話で、チキン屋……チキン屋、チキン店、うまく日本語に訳せないな。韓国じゃ「チキン屋か餓死か」みたいに言われるほど、職を失った人の最後の砦みたいな記事を読んだことがあるが。
韓国メディアがついにチキン屋の実態を報じる どこに行っても「チキン屋」か「餓死」「過労死」という結果に | ゴゴ通信
なんだろうね、韓国行ったことないからわからないから、フライドチキン、みたいなんかな。なんかこう、ケンタッキーの個人店みたいな感じだろか。日本で例えると……なんだろね、焼き鳥屋? ラーメン屋?
まあいいや、ともかくチキン屋が繁盛してしまう。大忙しだ。でも、本当の目的は麻薬組織だ。
……で、ちょっと記憶飛ぶ。いや、巻き戻して見た。あの、ちょっと眠くなってしまったもので。それで、後半はというと、チキン屋の話がどっか行ってしまった感じで、アクション映画になっていて、まあアクションもいいんだけれど(実は強いぼんくらたち)、設定もっといかしてほしかったなとか思ったり。
で、やっぱり素材は面白いのか、ハリウッドでリメイク決定。フライドチキン屋なのかしらん。つーか、この映画、Wikipediaによると韓国歴代興行収入1位、観客動員数2位なのね。もっといい映画ありそうに思えるが、ただノワールすぎるやつは間口が狭いか。一方で、この映画は「設定が面白そう」ってアドバンスもあるしな。全体としてもまあ面白いので、人に感想を聞かれたら「まあ、面白いよ」という具合で、この感想もそんなところで終わっておきます。