アニメ映画『同級生』を観る

 

アニメ映画『同級生』を観た。2016年の作品らしい。おれがアニメというものを意識的に観始めてから何年経ったころだろうか。5年くらいは経っている。それでも、おれはこの作品を知らなかった。

なんとなく、懐かしいというか、オールドスクールな作品という印象を受けた。とくに、金髪でロックンロール・バンドのギターをやっている子など、古い少女漫画から出てきたのではないか、という印象が強い。古い少女漫画とは、24年組とか、そういうレベルだ。とすると、黒髪眼鏡の優等生もそうなのかもしれない。

とはいえ、話が古いかというと、べつにそうでもない。おれが漫画を読んでいたころのような漫画、という、おれにしかわからない感じを受けた。原作漫画の出たころの年代を見たら、たぶんそれほど違っていない。

そんなわけで、なにやら、古き良き少女漫画が、現代的にアップデートされて、さらにはすばらしいアニメーション(意図的かやや古風な動きをする)と、押尾コータローのよい音楽によって映画化されていて、ああ、これはいいものだなあと思った。

おれはできるだけアニメを観たいし、力の入った劇場版なども見逃したくはないが、現実的に見逃しているものは多いだろう。おれがアニメに興味を持つ前に作られた作品もたくさんあるだろう。こんなふうに、小田急線のあたりを描いたよい映画もあるだろう。まだまだ修行が足りないのである。なんの修行かわからないけれど。