Photoshopのニューラルフィルター「JPEGのノイズを削除」は使えるのか?

クライアントから白地に文字の入ったPDFが送られてくる。「レイアウトを見せて下さい」。とはいえ、もうちゃんとレイアウトされているデザインだ。解像度も足りている。どうもパワポかなにかで作ったらしいが、このまま使える。「このまま使えますよ」。「では、そのとおりに」。

で、実際に面付けしてみて、入稿前にプリンターで出力。縦1280mmのロールに出力するのだから、A3の校正紙は何分の一にもなる。が、貼り付けたPDF(を元にした画像データ)に汚れがある。あれ?

あらためてPhotoshopで500%くらいに拡大する。ちょっとした影、そしてノイズが。「あれ、これ、パワポかなにかから直接PDFに書き出したものではなく、印刷のスキャンデータ?」。

やばい。ちょっときれいに取れすぎていたので、気づかなかった。さあ、どうしたものか。うーん、そうだ、Photoshopのニューラルフィルターだ!

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まあ、こんなノイズがあったとしよう(500%くらいに拡大表示したのをスクリーンショットしたものです)。

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フィルター>ニューラルフィルターでこの画面になる。「JPEGのノイズを削除」はダウンロードする形になる。一瞬で落ちてくる。そして、強さ「強」をかける。

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するとまあ、こんな感じにはなる。使える。気になるところはレベル補正でさらに飛ばしたり、消しゴムツールでちょこちょこ手直しすればよろし。原寸出力してみて確認。たぶんヨシ!

というわけで、Adobe Senseiは使えるでセック……使えます。少なくとも、助けにはなります。いや、このフィルターができる前にもJPGのノイズを低減させる手段はいくつかあったが、ドンピシャでやってくれるなら楽ちんだ。草を生やしたり、雪景色にしたりするのは、おれには使いみちが今のところないのだけれど、こういうのがありがたいんだよ。

以上。