3rd Tokyo Still Stood

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このタイトルは誤りである。正確には「The Day Tokyo-3 Stood Still」だ。アニメ版『新世紀エヴァンゲリオン』の曲名であり、サブタイトル、だったかな。でも、おれはタイトルのような順番に覚えてしまってもはや二十年以上、どうしようもない。というかTokyoでもない。

というわけで、停電で……はない。会社の通信が完全に途絶した。

はい、そこのあなた、「会社」と思い浮かべたとき、最低に貧弱な零細企業を思い浮かべてください。そして、それをさらに五分の一くらいにしてください。はい、それがうちの会社だ。

その会社の通信が、途絶した。夕方、「あれ、インターネットに繋がらない」となった。一時的にそうなることはたまにある。が、いつまでたっても回復しない。「あれ、おかしいな」となって、ルータにアクセスしたら、「インターネット非接続」みたいな表示。大元の電源を切って、つけたりしても回復しない。そして、なんと、電話も使えない。携帯端末から電話をかけてみたら「……おかけの地域の通信設備が……」みたいなレスポンス。

そこで、社内の電話やネット接続を任せているそういう会社に連絡してみて、状況を説明したら、「それはNTTの光の問題です」との返答。そちらからNTTに連絡してくれるという。というか、あのランプが光っていなかったら、もうNTTの問題なのか。

しばらくして、NTTの故障窓口から社長の携帯端末に連絡。状況をまた説明。刺さるべきところに刺さるべきケーブルはしかるべく刺さっている。「いろいろな状況が考えられるので、修理の人を派遣します。火曜日に」。

ギャース。

もうそれでも予約をねじ込んだ結果だという。本当かしらんが。ともかく、今は金曜日だ。月曜日はまるまるネットも電話もFAXも使えない。仕事にならん。とりあえず、使用の端末からWi-Fiではなくギガを使って(というほどの送信料ではないだろうが)、会社のサイトを更新して通信障害を報告。会社の携帯に電話か、会社のGmailにメールしてくださいませ。ああ、WordPressでよかった。でも、電話やメールでやり取りしているお客さんがサイト見てくれるか。わからん。本気で(倒産を)心配してくれる人は見るだろうが。

あとはなんだろうか。会社の携帯端末(コロナのリモートワーク用に用意した「ガラケー」)から、主要な取引先とこのごろ連絡を取り合っているお客さんに連絡。

その間も、ちょっとした調べごとなどにブラウザを立ち上げては「ああ、つながらねえんだった」。あるいは、受話器を取って「ああ、電話つながらねえんだった」。まったく、どうにもならねえ。

……とはいいつつ、社員それぞれの私用携帯端末(スマホ)は会社のメールを受信できるようになっている。デカいファイルは送れないけれど、事情の説明はできる。一応はリモートで働ける状態にしていたから、かえって家にいたほうが仕事ができたりもする。固定電話へつながらなかったら、社用携帯への電話を試す人もいるだろう。

ああ、案外、なんとかなるのか。いや、ならんよな。とにかく、火曜日に技術者が来たところで、「ああ、これはこのクソ古いビルのどうしようもない配線がぶった切れているせいですね。修理については大家と話し合ってください」とか言われたらおしまいだ。おしまいではないけれど、その間はいろいろなロスが生じる。ちくしょう。

というわけで、ひかり電話とかいってネットと一体化させるとリスクはあるし、やはりインフラは一極集中よくない。オール電化は危ない。あまり関係ないけど。ネット環境も、いざというときのテザリングできる用意も必要だろう。甘く見ていた。というか、あれか、あの狂戦士が握っていた紐がうちのネットの線だとかいう話はねえだろうな。ねえか。そうか。まあ、どうしたもんだ。今の時代、ネット回線が死ぬとどうにもならねえ。おまけに電話とFAXもだ。順番が違うかもしれない。まあいい。いや、よくない。

今日、入稿予定のファイルも、「帰ってから自宅から送信します、午後八時ころまでに」と言ったら、「八時……取りに行きます」といって印刷屋さんがUSBメモリ持って取りに来てくれた。そんなんだ。どうにもならんよな。

なんか、すんなり火曜日に直るような気がせんのよな。端末の故障というより、このボロビルの根源のところでネズミに食いちぎられたとか、そういう理由のような気がする。そうだったら、どうする? ほんとう、どうすればいいんでしょうね……。

おわり。