2022年 朝日杯フューチュリティステークス回顧 M-1、鎌倉殿、ワールドカップ決勝、なにもかも追いつかない日曜日

2022年12月18日付東京スポーツ紙より

朝日フューチュリティ(G1) 結果・払戻 | 2022年12月18日 阪神11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

朝日杯FSのことはよく覚えていない、というのが正直なところ。

日曜日、昼過ぎに起きて、やけにからだしんどいと感じていたら、二日酔いなどではなく熱発していた。おれは土日によく熱発する。平日もしているのかもしれない。

とにかく朝日杯、これはもうなんか消去法的にどんどん消していったらドルチェモアとレイベリングが残った。内枠有利の馬場で総合的な評価が高いドルチェモア、一発あるならレイベリング。こう思った。こう思って三連単中心に買ったら、ダノンタッチダウンが二着に突っ込んできてパー。下手くそすぎる。一瞬、というか、直線の間はけっこう「決まった!」と思っていたんだがな。川田がな、内進んで外に持ち出すのがうますぎるんよ。もう。

 

その夜にはM-1。熱は37.7℃まで上がった。

これがおれのM-1採点。さや香の一本目がやや低いのは、なんかこのままいくと高くなりすぎるのでは? と日和ったから。単純に一番笑ったのはどれだろう。ロングコートダディのマラソンか、ヨネダ2000のモチだろうか。でも、さや香の二本目のツッコミが窮地に陥る展開も好きだったし、二本合わせればウエストランドが一番かもしれない。ウエストランドM-1すらディスってみせたところがすごかった。その気迫でのチャンピオンかもしれない。まあ、自分なりの採点表晒して、それで終わり。今まではあえてつけなかったけど、つけたらつけたで審査員の難しさもわかる、ような気がした。

 

その後は、録画していた『鎌倉殿の13人』。ひさびさに一年通して見た大河ドラマ。『鎌倉殿』についてはまたあらためて書くかもしれない。ラストがすごい、と演者たちが事前に語っていたけれど、なるほどすごかった。

 

M-1見て、M-1の反省会をちょっと見つつ、『鎌倉殿』見て、ちょうど12時くらい。ワールドカップの決勝が始まるころ。熱は薬の効果もあってか下がっていた。ちょっと見るか。見てしまった。これもすごかった。アルゼンチンとフランスではアルゼンチンを応援する感じになる。

おれはメキシコのファンになる前、アルゼンチンのファンだった。テベスが好きだった。メッシよりテベスのタイプ。わかるだろうか。おれはサッカーをよく知らないのでうまく言えないし、言うべき中身があるかどうかもわからん。

でも、今のメッシはいい。守備も、中盤にも顔を出し、鬼キープ、鬼パス、そして鬼シュート。あと、ディ・マリアもずっと好きなタイプの選手です。

それにしても、ほんまえげつないわ、という展開。死んでいたフランスが後半のゴールで蘇って、エムバペもすごいフレッシュに躍動しはじめて、ほんまの死闘。

なんというか、日本はドイツにもスペインにも勝って、クロアチアにも互角にやった。けれど、なんというか、こんな決勝戦を見ていると、さらにその先の地獄が見えた。正直、どんだけこの人らテクニックあるの?(おもにアルゼンチンの選手の足技に)、どんだけフィジカル強いの(フランスの攻撃陣に)って思ってしまった。もう、化け物だらけで、なおかつ層が厚くて、さらにその上にメッシやエムバペみたいなわけのわらん神の領域みたいなエースがいる。

本当にこの舞台の最後の最後に出てきて、おまえPK戦決めろよってなって決める選手が控えているんだもの。

もちろん、そんな化け物いるリーグで互角にやりあってる日本人がいるのもわかるが、なんというか、もっと全部すごくなって、層が厚くなって、トラップとかパスの精度も高くなって、さらに大エース出てこないと、ベスト8の先はないなという感じ。サッカーファンからしたら、素人がなに言ってるんだという感じかもしれないが、そういう印象を受けた。

それにしてもメッシ、なんというか、もう神そのものみたいな感じだよな。ここまで行ける人間がいるのかという。なんとなく、大天才にも一つくらい欠けたピースがあるというのが凡人の感覚だけれど、それを最後まであきらめないで手にする。もう、すごすぎる。そんな人間がこの世にいることについて、出せる言葉はない。

ほんまもう、すごいもの見た。かといって、おれがサッカーというものに日常的に向き合うということはないのだろうな、とも思う。ちょっと、サッカーというものが奥深すぎて、いろいろあって、今の脳みそにこれ以上入る余裕がない、という感じ。そんな感じで、四年に一度楽しませてもらいます。

 

長くなった。本当は、M-1、鎌倉殿、ワールドカップ決勝、それぞれに書くべきだったかもしれない。いや、鎌倉殿は総集編とか見てやはりなにか書いておきたい。以上。