料理の皿には食べられるものしかのせるな教

こんなまとめ記事を読んだ。

 

こういう悲劇をなくすため、四川料理の唐辛子は食べないってどんどん広めていこうな→「私たち中国人は香辛料を食べない」 - Togetter

 

どうも「中国人全員」という主語では大きいという話もあるようだが、よけて食べるのも普通、らしい。

 

おれは辛いもの大好きっ子だった。だが、三十代にあたりからだろうか、唐辛子で露骨にお腹をこわすようになった。

 

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おれはペペロンチーノの輪切りをよけるようになった。よけても腹壊すかもしれないが。というか、もうペペロンチーノ食べないが。

 

というわけで、よけても腹壊すかもしれないが、よけてマナー的問題がないというのはいい話だ……。

 

と、言うと思ったか。おれの外食に対する大きな希望の一つは「皿に載せて出すものは全部食えるものにしろ」だ。無茶を言うな、というのはわかっとる。わかっとるが、皿の上をまっさらきれいに食べ尽くしたい、という強迫観念が強い。

 

というわけで、実のところ唐辛子も出されたら全部食べたい。皿の上のものはすべて食べられるもの。それが理想だ。いい言い方ではないが、「食べかす」を残すのが前提というのが許せない。

 

だから、スパイスカレーなどでなにやら丸くて硬い種や、厚い葉っぱなどが入っているのも困る。ビリヤニだって、「木片」みたいなのが入っていて困ったこともある。

 

基本的なところでは、骨付き肉というのも嫌だ。食べにくいし、どこまで食べればいいかわからないし、むしゃぶりつくのも下品だし、上品に食べたところで皿の上に骨が残る。「骨に近いところが一番おいしい」とかいう話があるような気もするが、そんなことは知らない。

 

骨が残るという意味では、骨付きの焼き魚なども嫌だ。焼き魚をきれいに食べられるのは育ちが上品とかいったりいわなかったりするが、どんなに丁寧に食べても骨が残る。骨を残したくない。

 

そしておれが、そういう食べ物で筆頭にきらいなのがパエリアだ。まずエビだ。エビの頭と尻尾がある場合。おれはもうそれは食べてしまう。食べてしまうが、べつに好きで食べているわけではない。寿司の頭のついているエビも頭ごと食うし、尻尾も食う。

 

パエリアの話だ。それより問題なのが貝だ。テレビ業界のパワハラやザ・マミィ酒井のハイテンション芸(この二つを同一視するかどうかはここでは置いておく)でもあるまい、貝殻は食えない。エビの頭のように食べて処理することは無理だ。これがいらつく。食べていて邪魔だし、皿の上に食べ残しが発生するし。いや、食べられないんだけど。貝の味噌汁もおいしいが、殻はべつにしてくれ。

 

焼き牡蠣みたいに、殻が器ですよってならいいんだ。でも、あんなに混ぜて、食べられないけど貝殻が入ってますというのは怠慢ではないのかね。「うちはきちんと貝の身を殻から外してご提供しています」というパエリア屋があったら贔屓にしたいくらいだ。

 

あと、レモンとか乗っていたら、皮はどうするんだという話だ。パエリアは手抜き料理だ。……あ、おれ、スペイン人にレコンキスタされる? されちゃう?

 

まあいい、おれが言っているのは、日本の常識でもない。おれの強迫観念だ。ただ、こうやって声をあげることで、「皿の上は全部食べられるもの」が少しでも広まって……広まらないか。

 

あ、べつに食べ残しが見えないようにするための壺みたいな容器が完備されるのでもいいですが。

 

以上。