六本木のサヒファ・ケバブ・ビリヤニにて初めてビリヤニを食すのこと

少し前にこんな記事を読んだ。

dailyportalz.jp

ビリヤニという米料理があるらしい。インドらしい。米はパラッパラで、サラッサラっぽい。山盛りらしい。ビリヤニ警察もいるらしい。……よくわからないが、これを読んでからおれは頭の中で「ビリヤニ食ってみたいな」という思いにとりつかれた。

というわけで、女に「横浜スタジアム近く、中華街の入り口あたりにビリヤニを食べられる店があるから行きたい」と言ってみた。すると、別提案がなされた。おれは諦めずに新しい目的地でビリヤニを食べられないか検索した。したら、次の店が見つかった。

tabelog.com

店名にビリヤニが入っている。ハラール食材を使っている。米はバスマティ米という。ビリヤニ警察がどんなものかしらないが、これならとりあえず「ビリヤニ食べた」といっても怒られないのではないか。

f:id:goldhead:20190706204451j:plain

食べログとかだと「サイーファ」なのに、「サヒファ」と看板にある。

f:id:goldhead:20190706204438j:plain

ともかく本場だと書いてあるのだから信用できる。

今日はランチ。ディナーの値段を見ると、ランチはお得だ。もちろん、ビリヤニセット。おれはラム、女はチキンを選んだ。

まず、サラダが来た。なにかよくからない漬物のようなものが入っており、ドレッシングもよくわからないが本格的にインドのような気がする。ちなみに、おれはろくに外食をしない人間なので、だいたい「よくわからないが」ということになります。

して、しばらくして運ばれてきたビリヤニ

f:id:goldhead:20190706204425j:plain

おお、葉っぱの上に乗っている。ライタ(ヨーグルトソースみたいなの)が付いてる。そして、「サービスです」といって、なにかよくわからないソース的なものをつけてくれた。

さて、お味はというと……少し辛い。お米はパッサパサのサラッサラでおれ好みこの上ない。そうだ、おれはもちもちした、粘度の高い米があまり好きじゃない。コシヒカリよりきらら397、みたいなところがある。そんな日本米を突き抜けて、ものすごく細いバスマティライス、とてもいい。

ライタと謎のスープをかけてみてもいい。そして、米の中からラムが出てくる。そのラムときたら、骨付きであって、うっかり食べたら歯をやってしまうだろう。だが、おれはラムとマトンが好きなのだ。

一方、女の方は「辛い」と言っていた。あまり辛味に強くない。どうも、最初になにかわからないが辛い具材を口にしてしまったようでもある。そして、こちらには入っていない、木のようななにかが掘り出される(なにかわからないが香辛料だろう)。この掘り出し感覚は面白いが、やはりうっかり食べていると歯がやられそうではある。

が、たいへんなんかいい。面白い。日本人に媚びてない味というか、具材というか、そういう感じがする。どうせなら、そういうもの食べたいと思う派なのだ、おれは。そのわりに、金もないし、外国に行くどころか外食自体あまりしないのだけれど。

おれはパッサパサでサラッサラの、それなりにボリュームのあるビリヤニをパクパク食べてしまった。女のほうがお腹いっぱいだというので、行儀悪いかもしれないが皿を取り替えて、チキンの方も残りを食べた。ちょっと味が違う。そして美味しい。

……というわけで、おれは満足した。今度はディナーで来てがっつり……というお金はないけれど、国立新美術館に行くなら、豚組のブッフェばかりが選択肢じゃないぜ、と思うのである。

そして、おれのビリヤニ道は始まったばかりだ!(そうだろうか?)