くるりライブハウスツアー2024@横浜ベイホールの感想

おい、おまえ、いや、そこのおれ、ここのおれ、ライブなんかに行く余裕があるのか? そんなことを言いたくもなる。しかし、チケットはずいぶん前に買っていたもので、いまの自分の境遇など想像などできない。

 

というわけで、くるりのライブハウスツアー@横浜ベイホールに行った。当日、おれは午前中抑うつで固まっていた。午後二時頃出社して、定時の五時半に会社を出た。歩いて横浜ベイホールに向かった。

 

横浜ベイホール。くるり364日ぶりの帰還。そしておれも364日ぶりに訪れた。

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さて、最初にメモしておきたいことがある。現在の水洗トイレが大で一回に流す水の量は4.8リットルほどだという。昔は10リットルも当たり前だった。そこに節水を謳って登場したのがLIXILの前身(といっていいのかな)であるINAXが伊奈製陶時代に開発したカスカディーナ。6リットルで流せるというこのトイレ、画期的ではあったが、やはり当時の技術の問題もあって流す力は今の節水トイレには及ばない。

そんなレトロなトイレが横浜ベイホールの楽屋にあるのを、20年前に来たとき岸田繁は気づいた。が、今もあった。写真に撮ったという。

これを、今日は覚えて帰って下さいと言われたので、メモする。ちなみに、カスカディーナは修理や交換が面倒な規格だとい余計な知識をあとから知った。あとあと、客用トイレも古く、思わず空いている個室トイレを見てみたが、なんと、まあ、本当に……あまり書きたくないので書かないでおく。

今年も、したねカスカディーナの話。ただ、佐藤さんからの新情報で、シャワールームのほうにはウォシュレット付きの新しいトイレがあるそうだ。

 

さて、それはともかくライブだ。このライブハウスは柱が邪魔で場所取りがむずかしい。おれはなんとか寄っかかる場所を確保できた(上の写真撮ったところではないです)。正直に言おう、抑うつの影響が夜までつづいて、しんどいのだ。さて、「音楽に元気をもらえる」ものだろうかどうか。

……結果からいうと、非常につかれた。いやー、さすがに体調良くないときに二時間スタンディングはきついわ。寄っかかりながらでも、座りたくなったな。ただ、この日は満員もいいところの大盛況で、そんなスペースなかったけどな。

でも、ライブは大盛りあがりよ。挨拶もなしに「ハッピーターン」からはじまってさ。「水中モーター」とかライブでこんなアレンジで聴いたことあったかな。岸田さんがギターを外してマイクオンリーで熱唱したのは「京都の大学生」と「上海蟹」。このホール、舞台から客席を見ると左右に広がって蟹みたいとか言ってたな。「ワールズエンド・スーパーノヴァ」に「ハイウェイ」に「ロックンロール」。最高だな。アウトロのギターソロ、それに石若駿さんのドラム。やっぱり最高だな。

 

……と、最高だな、とか言いつつも、おれの方はおれの勝手な事情で手を降ったりしつつもしんどさは否めず。抑うつのときのライブはあまりよくない。当たり前か。でも、せっかくの機会だし、お金も払っているし、行けるなら行くよな。

 

というわけで、なんとか二時間と数十分、ぶっ倒れたりしないで聴き通した。せっかくなのにもったいない。でもまあ、これがスマホから聴くものであれば早々にスイッチをオフして寝込んでしまうだけだろう。こういうのも思い出というものよ。

 

しかしなんだろうね、岸田さんと佐藤さんの出会いエピソードは意外に初めて聞いたな。中学からの内進生だった岸田さんが、高校に入るとき予備校のチラシを見て佐藤さんの顔を知ったこと。空手部と剣道部で、「あ、チラシの人だ」と思ったこと。その後、ライブハウスで……と。貴重やったな。

 

というわけで、またいつかライブに行くときは体調万全でありたい。こればっかりは、病気の性質上ルーレットみたいなもんなんだが、まあそれじゃあ。