外で酒を飲む

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午後2時くらいに起きてから、アロチノロール塩酸塩とある種のSSRIを飲んでそれっきり。シャワーを浴びて、土曜競馬のメーンをテレビで観て、明日の馬柱が欲しい。少し離れた100円ローソンまで歩く。長い道のりに思える。100円ローソンに着く。スポンジたわしや東スポを買う。安い缶チューハイを買う。帰路につく。ガソリンが足りないな、と思う。持ってるじゃないか、ガソリン。500mlと350mlの缶チューハイ、小さな方のプルタブを引っ張る。歩きながら、飲む。そんなに寒くはない。暖かくもない。左手にビニール袋。研修中とはいえ、あんなに覚束ないコンビニのレジは初めてだった。右手に開いた缶チューハイ。寿町のスタイル。おれは歩く、おれは飲む、350mlなんてあっと言う間になくなるから少しずつ飲む。ときおり、人とすれ違う。なんとなく避けられているような気がする。午後5時前、でもすっかり暗い。羊革のコートを着たおれは家路に着く。右手に缶チューハイ。酔ってるような、酔っていないような。無駄に飲んだような、そうでもないような。人の社会から逸脱していく気持ちは強くあって、アルコールはおれのガソリンだから、奪わないでくれと神様に申し立てる。強く、強く、申し立てる。おれは缶からチューハイをあおる。少しぬるい。炭酸も、少し弱い。