ダンスしないか?

 モヤシといえば低価格安定野菜の代表格で、貧乏暮らしには欠かせない食材といえましょう。ところがこのモヤシ、今までほとんど買ったこともなければ、お好み焼きに入れたこともない。それはなぜか。日持ちしないからです。極端に言えば、私は「使い惜しんで腐らせる」というタイプの人間なので、モヤシとは相性が悪いのです。
 しかしながら、季節は冬。二、三日は大丈夫だろうという判断から、一袋購入。量と値段を考えると、「こんなに安くていいのか」という気にもなります。そして、それをお好み焼きに入れてみたのです。
 結果から言いますと、火が通りにくくなる、という問題点がありました。モヤシ自体に火が通る必要はないのですが、モヤシがその形を主張するがゆえに生地に火が通りにくい。これは盲点でした。半袋という投入量も見直し、いったん他の食材(タマネギ、冷凍した豚肉など)とともに電子レンジで柔らかくするのがいいかもしれません。
 さて、そのお好み焼きを食べたのは一昨日。昨日は日記に書いたとおり、職場でチョコクロを二つ食べ帰宅したのです。しかし、さすがにクロワッサン二つでは、ということでモヤシの残りとタマネギの残りを食べました。ここらあたり、決して空腹を感じたわけでなく、「野菜も取るべきでは」という理性の判断なので、贅沢と言えるかもしれません。しかし、タマネギが腐ったタマネギの臭いがするようなマンコのような臭いがするようなタマネギになってしまっては元も子もありません。
 さて、モヤシとタマネギをどう食べたか。こういう場合、私は一切のビジョンなしに包丁で切って耐熱容器に入れて加熱します。昨夜はその後、つゆとラー油とバターひとかけら入れて食べました。もしゃもしゃもしゃもしゃ、まるでカイバを食べる馬のように。