宇都宮競馬と北関東の魔女

 公営の宇都宮競馬が廃止されるそうだhttp://www.netkeiba.com/news/news.html?param%5Bno%5D=12009。地方の馬事文化は一度失われたら、二度とかえらない。それはとても悲しいことだ。
 宇都宮の馬で思い出すのは“北関東の魔女”ベラミロードhttp://csx.jp/~ahonoora/bellami_lord.html。四歳秋のユニコーンステークスで、当時1馬の清水成駿が本命にしていたので知った。結果は良血ゴールドティアラの二着。
 その後、大井で二度その姿を見た。最初に見たのは千二の交流重賞東京盃。軽快なスピードで他馬を圧倒し、たしかレコード・タイで駆け抜けたと思う。大井は砂を入れ換えてから時計が掛かるようになり、レコードの更新なんかほとんど不可能になっていたから、それはもう驚いたものだ。内田利雄騎手が早めに追うのをやめ、派手なガッツポーズ。最後まで追えば更新は可能だったはずで、ちょっと惜しいなと思ったの覚えている。自分はどんな馬券を買ったか覚えていないが、このメンバーhttp://csx.jp/~ahonoora/tokyoh_2000.htmlを見るにゴールドヘッドから買っていた公算が大きい。しかし、結構な面子だ。この頃の南関東が大好きだ。
 再び大井に現れたのは翌年のTCK女王盃東京盃でメロメロになった自分は、もちろんベラミロードからの馬券。しっかり覚えているのだけど、この日は友引で、「友引ならぞろ目」といういつの時代の話かわからないような馬券の買い方をしたんだっけ。で、結果見事同枠のセクシーディナーを連れてきてくれた。名物実況の及川サトルが「セクシー!セクシー!」と冬空に連呼して、場内から笑いがもれていた。この競走も結構な面子だhttp://csx.jp/~ahonoora/tckj_2001.htmlスイングバイにヤマノリアルに、ホクトオーロラも好きな馬だった。
 ともかく、これからも公営は潰されていくだろう。地方ごとの縦割りでやっていくのは無理かもしれない。JRAを中心として、垣根のない新しい日本競馬のあり方を考えていくべきなのだろうか。