さよなら、400形/湘南モノレールの思い出

goldhead2004-10-01

http://mytown.asahi.com/kanagawa/news01.asp?kiji=5971

取り外された旧型車両。運転席の窓ガラスには「惜別」と書かれた紙が張ってあった=鎌倉市常盤で

 僕の人生のほとんどは、湘南モノレールとともにあった。小学校五年生のときに大船にある塾に通い始めてから、遠くにある私学の一貫校へ通うときも、途中でドロップ・アウトしてしまった大学へ通うときもモノレールに乗っていた。幼稚園の頃、はじめて野球を観た帰りに乗ったのもモノレールだったし、行くところもなくなり、夜遅く大井競馬場から帰ってくるときに乗ったのもモノレールだった。
 今回引退する400形は、僕が物心付いたときにはすでに運用されており、「新しいヤツ」という位置づけだった。その頃は、まだ最初に導入された丸っこい300形が現役だったのだ。そして、角張った「新しいヤツ」も、冷房付きの500形以降が導入されてから、いつしか「古いヤツ」になってしまった。冷房がないのも古さを感じさせたけど、なぜか四人席の進行方向側に座ると、すぐ横に柱が来て外を見にくいってのも特徴だった。
 300形がどこにも残されていないと知って残念だけど、400形が保存されることになってうれしいよ。今はもう乗ることもなくなってしまったけど、最近じゃ5000形なんてのが走ってるらしいじゃないか。いつの日か遠い広島の地で、そうカープの応援のついでかなにかで会いに行くかもしれない。多分、その時は泣いてしまうだろうな。そして、その時々の僕を乗せたまま、この世が終わるまでゆっくり休んでくれ。