また台風が来た

goldhead2004-10-21

 前の台風http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20041009#p2よりも幾分マシだった、横浜は。ただ、帰り道にずいぶんと降られて、買ったばかりのズボンがびしょ濡れになってしまった。
 今朝は歩いて関内まで来た。やはり台風の後は気になるもの。倒れた植木鉢、折れた木の枝、飛ばされたゴミ、増水している河川、親を亡くし泣き叫ぶ子、子の姿を探しさまよう母親、瓦礫の上でただ雨に打たれる老人、高い木に吊される権力者、そして死肉に群がる野犬の群……。
 いや、そんな光景は見なかった。ただ、濡れ地蔵(という大きめな地蔵が、石川町商店街の先にあるのです)に長く手を合わせる少年の姿を見た。シャツの背中のけばけばしい模様とは、不釣り合いな姿が印象的だったのだ。道を渡ってその少年を見てみると、なんとマスクをした小柄な老人であった。安かったから買ったのだろう、あのシャツは。そして僕は濡れ地蔵の事を考えた。そして、次のような言葉が浮かんだのだ。
「わいの股間の濡れ地蔵は、お花祭りの真っ盛りやで」