エリザベス女王杯回顧

 行く前に考えていたものを、若干修正して購入。とはいっても、元から乗り気薄だったので最低単位での購入。三連複ボックス。一応本命はスティルインラブ。本命といっても三着は外さないだろう、程度の。そしてアドマイヤグルーヴ。次にエルノヴァエルノヴァの母のシンコウエルメスは、普通だったら予後不良ものの大怪我をしたが、一か八かの賭けで手術し、命を長らえたという。それはそうと、鞍上はペリエだ。そして、ここから悩んでしまった。メモリーキアヌとウォートルベリーの名を挙げてはいたけれど、どうも無理筋の気がする。というわけで、前残り警戒でメイショウバトラーオースミハルカから一頭。なんだったら先に行く馬かとも思うが、ハルカは何と言っても重賞連勝中。前走も控えて勝ってる。これは「勝っても人気にならない馬」の典型だ。というわけで、オースミハルカ。残る一頭はヤマニンアラバスタだった。その理由はよくわからない。レース前にサイフから馬券を出して、思わず「?」となってしまうくらいわからない。追い込みから一頭ということなんだろうけど。
 で、結果。というか、スタート前。スイープトウショウが動かない、入らない。買ってなかったので、ファンに悪いが「いいぞ」と思う。スイープトウショウを切った理由もよくわからない。展開は予想通りにメイショウバトラーの逃げ。芝のG1でメイショウホムラの子が堂々ハナを奪うなんて、あなた想像できますか。オースミハルカは二番手の好位置キープ。四角から直線にかけて、メイショウやったか、と思ったが、さすがに甘くない。狙い通りのオースミが差を詰め差すが、その外から凶暴な差し脚でアドマイヤグルーヴ。強かった。馬券的には「あと一頭なんかこい!」という感じで、そこはきっちりペリエが持ってきてくれた。ナイス八千円。
 このレースはいいレースだった。オースミハルカは自分の競馬をしたし、それを差しきったアドマイヤグルーヴはそれ以上の競馬をした。これは川島信二武豊の差ではなく、馬の力の差だった。もちろん、川島と武豊は完璧なレースをしたし、それは誉め称えられることだ。ただ、競馬の本質は馬と馬との勝負。騎手のファインプレー、トリックプレーも競馬の醍醐味の一つだが、やはり馬の能力比べが多いほうがいい。