とちぎマロニエカップ(宇都宮)

 ‘マロニエ’とはセイヨウトチノキの仲間の総称。園芸品種の‘バウマニー’や、アメリカ系との交配種で、花色が赤く派手なアカバトチノキ‘ブリオッティ’などがよく出回っています。というわけで、どうも「とちぎマロニエカップ」という名は、例えば「ゴールド金杯」というような感じで変なのであります。しかし、変だとか言ってられない、おそらく今年が最後の競走。じっくり見守ろうじゃありませんか。
 中央と他地区から四頭ずつに、迎え撃つ地元勢も四頭。注目せざるを得ないのが、武豊シーキングザダイヤ。血統が血統だし、あっさりという気がしますが、いきなりこの条件でどうか。この馬の取捨は難しいところ。同じく森厩舎からノボトゥルーノボジャック。「ノボノボ」と揶揄されているらしいですが、こいつらも連に絡んでも不思議でない実力があるのだから厄介です。中央もう一頭はディバインシルバー。前走は快勝も、アンカツ笠松という条件だっただけに続けて勝てますかどうか。
 さて地方勢。迎え撃つ地元の大将格は……えーと、どれなんでしょうか。遠征多いタイガーロータリー以外はよくわかりません。大井のヤマニンデュークはA2くらいの馬で、果たして交流重賞で着以上があるのか。シャワーパーティー。しばらく思い出せなかったけれど、母アンフィニィってマイヨジョンヌの下で、結構期待されてた馬じゃなかったですか。そして、名古屋から前走がよかったというピュアルネッサンスに、北海道から来た全成績[7.2.0.0]のバンブーボカ。ボカと来ましたか。そのうちバンブークサツなんて馬が走るのかもしれません。
 さあ、全然絞れないぞ。最後となると地元勢の意地を見たいところですが、やはりここはもう一丁ディバインシルバーに頑張って貰いましょうか。その代わり、前走の轍を踏まないように(俺が)、相手は手広く。あるいは地元勢への馬連で。そう、ちょっとだけ入金があったのですが、あなた、手広くいけるほどの余裕がない。さあどうしたものでしょう。直前オッズとにらめっこして決めましょう。

結果:バンブークサツってなんでしょう?そういう名前にするならバンブーザスパですね。この名前なら明日からどっかの競馬場で走ってても違和感がない。ということで、バンブーボカは強かった。外枠有利のコースと言いますが、一、二角あたりは五頭分くらい外回ってましたよ。さすがスプリングバンブーの子。道営に居てこの血統、このキャリアってのは、故障でもあったんでしょうか。しかし、そのバンブーを内から音もなく差したのはノボトゥルー横山典弘の好騎乗というより、馬が見せたベテランの味と言いたい。一方、来るならあっさり、来ないなら……かと思っていたシーキングザダイヤは健闘の三着。四角でディバインに弾かれて終わったかと思いきや、大した根性。これから交流短距離路線の常連になるんでしょうか。馬券はディバインから入ったのでまるでダメでした。
 大井のメーンはターコイズ特別。ボカが走った後だから、というわけでもありませんが、山田信大の追い込み馬バンブーレインボーから入って見ました。道中は最後方でなく、ちょうど真ん中あたり。三四角ででグイグイ進出も三着まで。三連複は当たったのですが、足が出ました。逃げたスーパーマサトップがもうちょい粘れば嬉しかったのですが。大井最終は亀戸特別。これまた追い込みのマウイノカオイから入ったのですが、出遅れから見せ場なく終わりました。
 金が無いと言いながら、なぜするつもりのなかったレースまで買うのでしょう。今度からは我慢しましょうそうしましょう。