種牡馬ノーザンテースト号の死亡について

http://www.jra.go.jp/info/0412/20041212-northern.html

今日の日本産馬のレベルアップは、ノーザンンテーストの存在抜きには語ることができません。

 日曜日の競馬中継などでは、まるで大人物が死んだかのような伝えられ方であった。ノーザンテーストは日本で走った馬ではなかった。が、そこまでの存在感を示したのだ。優勝劣敗、敗れた者は肉になる過酷な世界。だからこそ、勝者は敬意と尊敬を以て扱わなければならない。勝者には幸せな余生が約束されるべきだ。そして、ノーザンテーストは敬意を以てその死が伝えられ、多くの人に惜しまれた。もう一つ望みを言うならば、JRAはノーザンテースト記念のようなレースを創設すべきだ。語られ続けられるべきは何も日本で走った馬ばかりではない。メモリアルイヤーの今年、多くの名馬の名が冠せられた競走があった。競馬ファンにはよくわからぬ地名や植物名より、そちらの方が面白いものだし、偉大な競馬の財産を回顧するいい機会でもあるはずだ。