明日のこと、明後日のこと

 明日は川崎大師にお参りしよう、という話だった。が、どう考えても人出地獄ではなかろうか。思うに、川崎競馬場へ行くあの京急大師線のキャパを考えるに、いったいどうなるんだろう、という感じ。だったら、川崎競馬で大井の場外発売を楽しんだ方がいい、という話にもなる。しかしそれではお参りにならない。もっとも、お参りなんて役に立つのかどうか。俺は一昨年鎌倉の鶴岡八幡宮、昨年は寒川神社と神奈川県下のメジャーどころを抑えてきたが、運気上昇どころか頭打ちといった印象。もっとも、死んではいない。だからあなたも生き抜いて。
 明後日は親戚の集まりだ。何も誰かが死ななくてもタダで飯が食える。すばらしい話だ。年下のイトコなどももはや高校生でお年玉をやらずに済みそうだ。いや、有職無收入の俺がなんで人に金をやらねばならない。もしも貰えるならダボハゼのように飛びつく。
 しかし、飯が食えるのはいいが、問題もある。俺の弟に彼女ができたのだ。もう一度書いてしまおう。「弟に彼女ができたのだ」。これはなかなかに居心地が悪くなるかもしれぬ。いや、その隙に俺は飯を食おう。全部平らげてしまおう。