http://www.asahi.com/international/update/0110/007.html
「長髪は脳から酸素を奪い、人間はばかになる」
これは昨日新聞などで伝えられたニュース。高野連も思わぬ援軍を得たと喜んでいるだろう。
で、今朝のとくダネ！で、件の「長髪の個人の映像や名前を公表して非難する番組」の一部を見たのである。まあ、北朝鮮に個人なんてものは存在しないだろうから、どれも用意された役者とは思うけれど、こういう番組のテイストは凄いな。単にアナウンサーが非難を読み上げるようなものではなく、なんというか、日頃見慣れている「資本主義の文化」によるテレビ番組を、彼らなりに無理矢理消化したような感じすらするのだ。いやはや。
もちろん、「長髮が脳から酸素を奪う」なんてのはデタラメもいいところ。それを、とくダネ！ではアデランスの広報の人にわざわざ説明してもらっていたのだから面白い。わざわざ、アデランスの人に。……この番組の司会者は小倉智昭である。
小倉はしばしばインターネットを毛嫌いするような発言をする。それに対し、ネットの一部の人たちが怒髮天を衝くといった様相で、‘オヅラ’などと揶揄したりもする。しかし、俺はそれをカミングアウトしたという一点において、小倉は偉いやつだと思う。ネット嫌いなんてのは、九牛の一毛に過ぎない。だいたい、ネットとは毛色の違う立場の、そこらのサラリーマンの与太話に毛が生えたような意見に、身体的特徴を攻撃するなんていかがなものか。断っておくが、俺に皮肉の意図は厘毛ほどもない。だって彼は、今日みたいな危機一髮のテーマにだって向かい合わなきゃいけないんだぜ。たいしたものだ。そして俺は毎朝、そんな総毛立つような場面が見られるとくダネ！見る。時間の都合で、後ろ髮引かれるような思いでスイッチを切って家を出なければいけないのが残念なのだけれど。
