ソメイヨシノが衰退の危機、名所の7割で“症状”

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050408i501.htm
 園芸品種は概して寿命が短い。知り合いのちょっと植物に詳しい人が、桜並木などを見るたびに「もう弱っているからとっとと植え替えなきゃいけない」と言っていたのを思い出す。幸いにしてソメイヨシノ自体の歴史は浅いので、どうしてもこの樹一本という古木・名木は少ないのではないだろうか。ソメイヨシノは名所の樹なので、植え替えて場所をキープすればいい。もちろん、既存の樹をケアして、生きながらえさせることが一番だけれど。
 しかし、ソメイヨシノは困ってしまう。本来は品種名‘染井吉野’なはずだけれど、ほとんどサクラの世界を席巻してしまっているから、ソメイヨシノとカタカナ表記もありかと思われる。学名はPrunus X yedoensis。サクラの品種はみんなPrunus '品種名'になるかもしれないなんて話を聞いたことがあるけど、どうなんだろう。そういうのを、いったいどこの誰が決めているのかもよくわからない。