ローズ、吼える

サンスポ(http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200504/bt2005042701.html

「ウオー、オリャ〜!!」
ジャイアンツ、ファ●ク!! もう東京に帰るよ。全部オレがいってやる!」
「守備について、おれのせいだといわれた。10年間プレーしたけど、選手に対する尊敬がない」
「ピッチャーが打たれたのが、おれのせいなのか。大嫌いだ。阿部(の送球)も真っすぐ投げていないし、清原も全力で走っていないじゃないか。なんでオレだけのせいなんだ」

日刊スポーツ(http://www.nikkansports.com/ns/baseball/p-bb-tp0-050427-0001.html

 ローズ「フ××キン、ジャイアンツ。みんな書いていいよ。オレのせい(と)ヒロタさん言った。ジャイアンツ大嫌い。(日本で自分は)10年やった(けど自分に対する周囲からの)尊敬ない。差別。ジャイアンツみんな下手くそ。大嫌い。ピッチャー、真っすぐ投げて打たれたのもオレのせい(?)」。

スポーツ報知(http://www.yomiuri.co.jp/hochi/giants/apr/o20050426_10.htm

 「オレは東京に帰るッ。オレをもう呼ぶな! ヘタクソッ。みんなヘタクソ。ヒロタさんにはみんなオレが悪いと言われた。ピッチャーも、コーチも、みんな悪い。ジャイアンツ大嫌い! 全部書いてくれて構わない」

 昨夜の巨人戦は見られず、結果も知らなかったが、タフィー・ローズ先生大爆発とのニュース。とりあえず各紙の記事に目を通してみたが、それぞれに伝え方が異なっていて面白い。この素材をどう活かすか、記者の腕の見せどころかもしれない。違うかもしれない。
 「ウオー、オリャ〜!!」から入ったのはサンスポ。叫び声があったのならば、それを活かさない手はない。ただ、「ウオー、オリャ〜!!」はどうなのか。そう聞こえたのならばしかたないけれど。日刊スポーツは(と)や(日本で自分は)などの補足を入れて、逐語的な雰囲気を出している。すなわち、臨場感を出そうという作戦だ。最後の(?)だけは記者のツッコミみたいになっていて、ちょっと変だけれども。最後に読売系列のスポーツ報知。ファックに関しては触れていないけれど、特に伝え方に大差はない。
 さて、本当の問題である巨人内の不和。問題といっても、自分は巨人ファンではないし、知ったことじゃないとも言える。しかし、疑問なのはこんな(と言ってしまおう)チームが、日本で一番人気のあるチームだということだ。どのチームにだって問題や不和はあるだろう。しかし、巨人のそれは、あまりにも露骨で、いつもいつも繰り返される体質のように思われる。巨人がもうちょっと健康的な体質のチームだったら、日本のプロ野球ももうちょっとマシに、少なくとも縮小の危機にはならなかったんじゃないかとさえ思う。もちろん、人気のある、資金のあるチームだからこその不和でもあるはずで、そこらへんはタマゴとニワトリなのだけれど。
 それにしてもローズはどうするのか。これまた、ゴールデンイーグルスに行けばいろいろ丸く収まるんじゃないかと無責任に思いついたが。まあ、カープファンとしては、ライバルチームが一つ減ってくれればそれに越したことはない。グラウンドの上だけが野球の勝負じゃないのだ。