笑いの原石

 寝る前にちゃかちゃかチャンネルをまわしていると、木梨憲武が出ていた。この時間になんだろうと思ったら、若手お笑い芸人の番組で、ゲンセキというらしい。ネタの人気が高ければオンエアという仕組みのようで、爆笑オンエアバトルみたいなものだろう。しかし、若手といっても本当に若い人たちのようで、一回R-1ぐらんぷりで見た中山功太id:goldhead:20050221#p3)一人しか知らなかった。
 で、ネタはその中山さんから。またあの音楽とヒアウィーゴーが聞けたからよかったけど、やはり中身は中途半端という気がした。ギミックは素敵なので、そこら辺のあれをどうにかすればいいと思った。その次は、えーと、もう名前を覚えていない。若い人らしく、むやみに体を張った芸があったり、ラップ風な人たちが出てきたりしていたのだった。そして、うーん、正直、全般的にあまり面白くなかった。
 しかし、彼らは原石なのだから仕方がない。これから芸を磨いて面白くなっていくのだ。……と書いて思ったのだが、笑いの才能というか、そういうものは磨いて光るものなんだろうか? 今一線で活躍している芸人たちは、最初から面白かったのではないのか? 落語の世界で言うところの「ふら」(持って生まれたおかしさ)が全てを決めるのではないか? いや、しかしなんだ、地上波ぐらいしか見ていない俺が「最初から」と言っても、本当の「最初」、原石時代を知ってるわけじゃないのだ。面白いと思って、はじめて名前を認識する。それまでは気づいていなかったのかもしれない。そこら辺を考えると、やはり原石は原石。まだまだどうなるものか、研磨されていかなきゃわからんということか。