トリビアの泉を見た

 トリビアの種で猫がたくさん出てきた。歩いていて野良猫など見ると、うつろな目で「ねこ、ねこ」とつぶやきながら追いかけてどこかへ行ってしまう俺なので、これはたまらん企画だ。……と言いたいところだったが、余計なことが気になってしまった。
 あの公園がどこだか知らないが、公園の捨て猫、野良猫というのはやや問題のある存在だし、それに対する餌付けとなると、さらに問題だからだ。いや、俺自身は公園に猫がいることを問題だとは、これっぽっちも思っていない。猫ぐらいいたっていいじゃないか、と。そして、この企画だっていいじゃないかと思う。そこで、何が気になるかと言えば、この企画に抗議する人がいるのかもしれない、と気になってしまうことだ。つまり、問題があると言う人がいるかもしれないという風に想像してしまう自分の心の動きが余計なことなのだ。ねえ、なんて馬鹿馬鹿しいんでしょう。俺は一視聴者であって、そこらへんはトリビアのスタッフが気に掛けりゃいいことなのに。
 まあ、それはそうと、猫の動きはじっくり堪能できた。あの、最初に手をちょいちょい出すところがいいんだよな。そう、けっこう手を器用に使うのだ。それに、横顔の口の端っこのライン。あのあたりは芸術だね。……などなど。しかし、ネタはなんだっけ。サザエさんか。二キロ近くまで持っていっただっけ。しかしまあ、あれだけの魚は俺の何食分だろうなどとさもしいことを考えてしまったのも事実。今夜あたり、安い魚でも買ってみようか。
 そうだ、ガセビアを忘れちゃいけない。八嶋智人と同じく、ツメの半月が健康状態云々というのは、小さいころ母に聞かされてた話だったのだ。「野菜を食べないと栄養が偏る」などというお説教のときに言われたような記憶がある。しかしなんだ、ガセ云々以前に、これはトリビアというより日常マメ知識じゃないのかね。これがガセだってのはトリビアかもしれんけど。
 マメといえばソイインキのグラビア話。あの教授さんは水着を消して笑われていたけれど、あれは仕方ないよな。顔から消したり、手足から消すのも抵抗がありそうだから。グラビアアイドルをどこから消すかで犯罪傾向がわかる、なんて話になるかもしれない。そういえば今朝、ちょっとその話を職場の人にしてみたら、グラビアは昔から消えやすいとかなんとか。なんでも、グラビアの表面にシンナーを塗って、白紙に押しつけると転写できるなんて技があったそうだ。あと、関係ないけどソイインキのマークって何か嫌いだ。アメリカ国旗そのものって感じで。もっとナチュラルカラーにすればよかったのに、なんだろね、あれは。