HERO’S 2005 ミドル級世界最強王者決定トーナメント開幕戦

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/200507/06/index.html
 いろいろな組織がいろいろな階級でいろいろな大会をするものだから、いろいろとよくわからないところがあるものの、いろいろと面白いものも見られるかとチャンネルを合わせた。チャンネルはTBSで、煽りVTRが短めなのはいいけれど、オープニングやその他の演出があか抜けないという気がした。あと、カメラのせいかレフェリーのせいかわからないけれど、試合が見にくくなるアングルがいくつかあった。試合終了後に流れる曲に聞き覚えがあると思ったが、BECKのGUEROではなかろうかと思い、格闘技大会っぽくないな、と思った。
 まずは秋山成勲が出てきたのだっけか。それで、秋山があっさり相手を倒して関節を極めたのだった。殴りたがりの多い柔道家の中では珍しいな、と思った。元々が格闘志向なんだろうか。けど、試合後のインタビューでは「もう少し殴り合いたかった」、「今度は打撃をやりたい。」(上のスポーツナビより)などと言ってるので、やはりこいつも殴りたがりなのだろうか。対戦相手は背中のタトゥーが気になった。
 ボブ・サップも出てきた。相手は「意外に細々とした動きをする」と自分の日記にあった(id:goldhead:20050326:p3)アラン・カラエフ。ボブは全開のK-1 Japanでけっこう頑張っていて、復活気味。しかし、局が違うとはいえ、最近の試合結果表くらい出して貰いたい。過去五戦なり、十戦なり。いろいろと組織団体テレビ局が違うとはいえ、そこらへんは共有情報としたっていいじゃないか。俺はそう思う。試合は巨漢同士という組み合わせが良い方に行った感じで、結局ボブがパンチでKO勝利。
 レイ・セフォーピーター・アーツも総合挑戦。セフォーはこういうところでもちゃんと湧かせてくれる。ひょっとして、こちらでも相当いけるんじゃないかと。しかし、最後の蹴りはさすがに可哀想じゃないかと思うくらい真正面から入っていて、キム・ミンスはその後大丈夫なのだろうか?
 アーツの相手は若翔洋。いかにも楽な相手かと思ったが、相撲突進にややペースを持って行かれる。安田忠夫とジェロムレの試合を思い出した。が、こちらはパンチでアーツの勝ち。しかし、若翔洋、‘若貴の盟友’のキャッチコピー付きで、なんだか微妙。これで貴乃花花田勝氏が来場していたら、試合どころじゃなかったであろう。その時、果たして曙は? などなど。
 肝心のトーナメント。筋骨隆々の宮田和幸。相手は急遽代役で登場のキックボクサー。準備不足の相手なら、軽く決められそうなのにそうもいかない。CMを見ていて思ったのだけれど、ひょっとして宮田という人は筋肉番付のような身体能力発揮系の何かに向いているのではなかろうか。まだまだわからないけれど。そして、村浜武洋レミギウス・モリカビュチス。モリカビュチス、覚えられません。しかし、速くて強かった。立ち技オンリーの方がいいんじゃないのか、とか、よく知らないけれど。
 で、何と言っても所英男アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ。名前だけ知っていたペケーニョ、小ノゲイラの登場だ。局も‘帝王’と煽っていたが、なんか所強いぞ。ギロチンを凌いだり、寝技でも互角、最後は延長で見事なバックブロー。大金星の大物食いという結果。これも日々のコンビニ弁当で蓄えた栄養のお陰か。というか、自炊した方が安いぞ。いや、暇がないのか。あと、魔裟斗は案外コンビニ弁当食いそうだと思ったが、あまり関係ない。
 最後に山本“KID”徳郁イアン・シャファー。KIDが昨年大晦日id:goldhead:20050101:p2)に続いて「神の子」から「人の子」になるアクシデント。泣かせるねぇ。それが二回もあって、「ファック」とか言っててちょっと笑った。動きはシャファーの方がよかったが、KIDは何かキックを多用して、ガンガン行く感じではない。試合後のKIDによれば「風邪薬飲み過ぎました、ゴホゴホ」ということらしいのだけれど。それでも3RになんとかKO。最後の二発はヒットしていないようで、その前のアッパーが掠めた、ということなのでしょう。
 実のところ俺はKID贔屓で、どこらあたりがいいのか自分で検討したところ、いくつかの理由があった。まず一つ目はチビだということだ。俺はチビだからだ。KIDが背についてどう思っているのかは知らないけれど。二つ目は奥さんと家族だ。特に奥さんは何かいい。しかしまあ、何と言ってもナラントンガラグのパンチをかわしてグイッと力を込めてバチコーンと殴った、あのあたりがよかったんだな。しかし、そういう意味じゃこの試合はいまいちだ。最後のエクスキューズも面白くない。もっと、バチンとそういうので、一つ。