とまだいこまこまい

http://www.nikkansports.com/ns/baseball/amateur/p-bb-tp5-050825-0001.html

また、同参事は24日に記者会見をした同校の原正教頭の「(殴った回数が)3、4発だったら秋の大会に出られるかもしれない」との発言内容に強い不快感を示し……

 俺は駒大苫小牧を発音しようとすると、「とまだいこまこまい」とかになってしまう。「HTMLメール」を発音しようとすると、「エッチテーメルメルメール」になるのと同じ事である。それはどうでもよろしい、体罰問題だ。
 しかし俺はどうも、この問題が本当に「体罰」なのかどうかちょっと判断つきかねている。果たしてこの問題は、教育上の体罰のあり方という話なのかどうか、と。だってもう、このクラスの高校野球部となると、一種のプロ集団みたいなものじゃないですか、と。星野仙一中村武志を殴ったとき、誰が原正教頭だったのか。そうだ、「高校野球は教育の一環」という建前は、もはや現実と乖離しすぎている。ネット上などでこの問題から体罰がどうこう、最近の親はどうこうという話になっているのを見ると、どうにも違和感を覚える。これは教育の話なのか?
 いや、もちろん体罰についてはそれ自体で一つのテーマにはなりうる。そして、ここらあたりのネットじゃ、体罰肯定派が否定派を上回っているように見える。。もっと上の世代の人が「俺の若い頃は〜」話をするのと全く似たような物言いも多く見られ、今の小学生も二十年経ったら同じこと言ってるんじゃないかと思う。これは。
 さて、深紅の優勝旗の行方はどうなるのか。どうなるんだろう。この調子で行ったら、どんな学校にだって一つや二つの傷はあるはずだろうしね。よからぬ事を考える父母がいないとも限らない。まあ大変だ。しかし、高校野球という存在が、単なるアマチュアスポーツ大会ではない以上、ここらへんはどうしようもない。学校には指導者のスカウトに選手のスカウト、その育成と管理に加え、父兄の不平不満をマネージメントするといった組織力が求められるようなったということだ。これはもうなにか、プロ野球に新規参入した方が楽そうな話じゃないですか。
 ああ、なんでみんな楽しく単純に野球をやれないのか。そして、なんで野次馬たる俺はこの手の話題自体が嫌いじゃないのか。こういう事柄と無縁な球児には実に残酷な話である。許せ。