おへそから芽がでるぞ

 今し方、おやつに巨峰が出た。俺はこのでかいブドウが苦手だ。味に文句はない。とにかく、食べるのが面倒くさいからだ。皮をむいて種を出して、「あーん」って言ってくれる女官が居なければ、朕は食いとうない。……などと贅沢は言ってられない。しかし、そういうことを話したら「山梨の人は皮をむかないで、種ごと全部食べてしまうらしい」とのこと。さっそく俺は山梨方式を導入することにした。なんとなく皮の表面の白いのが気になるが、これはブルーム(id:goldhead:20040903#p4)だろう。
 で、山梨方式はどうだったかというと、これはとにかく食べやすくていい。最初は種をかみ砕いて食べていたが、それは流石に渋味がある。また、種の周りが酸っぱく、皮に近いほどポリフェノールも多く甘いという。そこらあたりを口の中で意識しながら食べると、なるほど美味しくいただける。何より皮をチマチマむいて手が濡れたりすることがないのがいい。これだ。俺は今後山梨方式で行く。
 ……で、食べ終わったあと、本当に山梨の人はこうやって食べるのかどうか調べてみた。が、よくわからない。一応見つけたのは長野の話であった。
http://www.localinfo.nagano-idc.com/ueda/special/kyoho/kyoho_a.htm

Q:ブドウのおいしい食べ方は?
A:皮をむいて種を出してしまうと、せっかくの香りや、一番美味しい果汁が流れてしまいます。大粒のブドウでも、丸ごと口に入れ、中身を皮から押し出し、舌触りと甘美な果汁を味わうのが美味しい食べ方です。
 種を飲み込むと盲腸になるというのは迷信で、産地では種の入ったまま果肉を飲み込んでしまいます。また欧州系ブドウは、皮が薄いので皮ごと食べることが出来ます。

 盲腸? そんな迷信初めて知ったぞ。それはそうと、欧州系以外のブドウを皮ごといけるのかどうかはわからないな。けど、毒ってことはあるまい。朕が満足すればそれでよろし。