情熱大陸福永祐一

 こないだ深夜の「バース・デイ」でディープインパクトユメロマンを特集(http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20051109#p2)していたTBS。今度は福永祐一と来た。後半半分くらいしか見なかったが、いいぞ、TBS。しかしなんだ、デビュー四年くらいで自分を見つめ直して勝ち星倍増は偉いな。
 俺が福永についてまず思い出すのはダービー、キングヘイローだ。俺が本命にしたのかといえば、全然違う(セイウンスカイだったと思う)。しかし、俺は最終レースが終わったあとのトイレですごいものを見た。かなりの額のキングヘイロー単勝が、水で濡らされて鏡の真ん中に張られていたのだ。「福永死ね」との文字とともに。それを見て俺の福永に対する見方が何か変わったかといえば、全くそんなことはないのだが、福永を見るたびにあの光景を思い出す。
 さて、この番組のクライマックスは今年の秋華賞。言うまでもなく、天才の背中を一完歩拝むことになった。俺も日記にそんなことを書いた(http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20051016#p1)が、やはりあの一歩。しかし一方で、十回走って八回、九回負けるのが競馬。その一面も垣間見られて興味深かった。
 ところで、今回は仇役で出てきたが、競馬界を一人で背負ってるといっても過言ではないのは武豊だろう。説明抜きでベストスマイル賞だの、車のCMだのに出られる騎手は他にいない。福永にはポスト武豊としていけるところまで行ってもらいたい。あらゆる面でそれだけの逸材なのは間違いないだろう。多分。